ゲームをするならキーボードは「磁気式一択」


さまざまな新製品をテストしてレビュー記事を作成する「Tom's Guide」のライターであるイブ・バット氏が、多数のゲーミングキーボードをレビューした経験から「ゲームするなら磁気式一択」という結論に至った理由について投稿しています。
Mechanical keyboards are dead — here’s why you should only buy a magnetic keyboard for gaming | Tom's Guide
https://www.tomsguide.com/computing/peripherals/mechanical-keyboards-are-dead-heres-why-you-should-only-buy-a-magnetic-keyboard-for-gaming


バット氏は「世の中にはゲームに最適化されて、優れた応答性と触覚フィードバックを持つ素晴らしいメカニカルキーボードが数え切れないほど存在する」と前置きしつつ、「しかしここ数年でメカニカルキーボードと磁気式キーボードの品質の差は顕著になってきており、トップクラスのプロゲーマーの多くが磁気式キーボードに移行しているのに加え、私自身も今後は磁気式キーボードしか使わないだろう。この記事ではあなたも磁気式キーボードに移行するべきである理由を説明する」と記事の冒頭で語っています。
磁気式キーボードは電流に磁場を加えると起電力が発生するというホール効果を活用したキーボードで、キートップに磁石が埋め込まれており、磁石の動きを基盤側のセンサーで読み取ることでキーの押下を認識する仕組み。
磁気式であれば「どの程度キーが押されているのか」を高い精度で読み取ることができるため、「キーをどの程度押し込んだ時点で『キーを押した』と判定するか」という基準をユーザーが好みに応じてカスタマイズ可能です。バット氏は0.1mmに設定して「わずかに触れる」だけでキー入力を行えるようにしていますが、多少の誤差などを踏まえると0.4mmがオススメとのこと。
ElecomのVK600Aのように「押し始めた瞬間にオン判定」「離し始めた瞬間にオフ判定」などの設定が可能な製品もあり、ゲーム中に人間の操作に対し俊敏に反応させることができます。こうした機能は一般的に「ラピッドトリガー」と呼ばれています。


ラピッドトリガーを使うとキー入力による遅延がほとんど感じられなくなり、FPSやMOBAなど素早い反応が求められるゲームでより「思った瞬間」に操作が反映されるようになります。
キーの押し込み量を認識できることから、「浅く押したら歩く動作」「深く押したら走る動作」などコントローラーのアナログスティックのような動作も実現できます。多くのゲームはこうした押し込み量による入力に対応していませんが、キーボードメーカー各社がリリースしている設定ツールで「深く押したときはShiftキーも同時に入力する」などカスタマイズすればOKとのこと。
バット氏は「ゲームに応じてさまざまな押し込み量ベースのカスタマイズができるのは磁気式キーボードだけ」として、「私のゲーム要件には少々過剰だったものの、クリエイティブなゲーマー向けにこのような機能があることは喜ばしいことだ」と述べました。
バット氏は「磁気式キーボードの将来が楽しみだ」と記事を締めくくっています。

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