株式取引をシミュレートできる小型ゲーム機「トレーディング・ゲームボーイ」
株式取引をシミュレーションできるゲーム機「trading Gameboy(トレーディング・ゲームボーイ)」をQuestDBの開発者であるタンクレード・コラード氏が開発しました。計算処理にはRaspberry Pi Picoを使っており、プログラムも基板も独自設計となっています。
Making a trading Gameboy: A pocket exchange and algo trading platform
https://questdb.io/blog/making-a-trading-gameboy/
コラード氏は「子ども用のRaspberry Piが壊れて代わりにRaspberry Pi Picoを買い与えた」という経緯でRaspberry Pi Picoを使ったデバイスの開発に興味を持ちました。コラード氏が初期に開発したデバイスが以下。Raspberry Pi Picoの無線チップ付きモデルにLED電光掲示板を組み合わせて株価指数を表示しています。
次に、「Pico Display Pack 2.0」を使って「ランダムに変動する株価チャートを見ながら売買をシミュレーションするゲーム機」を開発。
さらにボタンを増やしたバージョンも開発しました。しかし、これらのゲーム機は「組み立てが難しい」「動作が遅い」といった問題が存在したそうで、コラード氏はゲーム機の基板とソフトウェアを丸ごと開発しなおすことにしました。
まず、回路設計ツール「KiCad」を使ってボタンやディスプレイを搭載したゲーム機用の回路を設計します。
完成イメージはこんな感じ。
基板の大きさにピッタリ合うケースも設計し、3Dプリンターで印刷します。
完成したトレーディング・ゲームボーイの見た目はこんな感じ。ボタン操作でマーケットメイクでの株式取引をシミュレートできます。なお、ソフトウェアにはコラード氏が開発したQuestDBが組み込まれており、データを高速処理できるそうです。
11/12 20:00
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