無料の画像編集ソフト「GIMP」が20年の時を経てついにバージョン3.0を迎える
オープンソースで開発されている無料の画像編集ソフト「GIMP」のバージョン3.0が、まもなくリリース予定であることが告知されました。GIMPのメジャーアップデートは実に20年ぶりのことです。
GIMP 3.0 RC1 Released - GIMP
https://www.gimp.org/news/2024/11/06/gimp-3-0-RC1-released/
Free, open-source Photoshop alternative finally enters release candidate testing after 20 years — the transition from GIMP 2.x to GIMP 3.0 took two decades | Tom's Hardware
https://www.tomshardware.com/software/free-open-source-photoshop-alternative-finally-enters-release-candidate-testing-after-20-years-the-transition-from-gimp-2-x-to-gimp-3-0-took-two-decades
間もなく正式リリースするバージョン3.0に先立ち、まずは「3.0のリリース候補(GIMP 3.0 RC1)」が配信されています。GIMP開発チームによると、このバージョンをユーザーに使ってもらい、フィードバックを得て、修正が簡単なバグが見つかればそれを修正して3.0として改めて正式にリリースするとのこと。なお、大幅なコード変更を必要とするバグ等があれば、GIMP 3.0 RC2以降がリリースされる可能性もあります。
GIMP 3.0では複数の機能追加や性能改善が図られています。重要な変更点の1つが、GIMPのアイコン「ウィルバー(Wilber)」のデザインが変化したというもの。以下画像の上が3.0、下が2.6、2.8、2.10のデザインで、3.0はよりフラットなデザインになっていることがわかります。
また、レガシーアイコンがPNGからSVGに変更され、拡大縮小時によりキレイに表示されるようになります。
by Denis Rangelov
その他の変更点は以下の通り。
・Color Space Invasionの修正
・パブリックAPIの完成
・非破壊編集機能のアップデート
・UIの改善
・プラグインのバグ修正および機能強化
・1ピクセル当たり64ビットのBMPファイルのサポート
・Sketchbookフォーマットで保存されたTIFFファイルからのレイヤー読み込みのサポート
・GIMP向け画像処理ライブラリ「GEGL」と「babl」のアップデート
GIMPは1995年に開発が始まり、1998年にバージョン1.0がリリースされました。次の2.0がリリースされたのは2004年で、今回の3.0は実に20年ぶりのメジャーアップデートとなります。
11/12 11:08
GIGAZINE