AI学習や個人情報売却のないTikTok風動画配信サービス「Loops」が誕生
分散型SNSプロトコルのActivityPubに対応したTikTokライクな短編ループ動画ストリーミングアプリの「Loops」が誕生し、ユーザーの登録受付を実施しています。Loopsはユーザーのデータやコンテンツを販売・AI学習に利用しないと宣言しているように、個人情報保護を重視していることが特徴です。
Loops by Pixelfed
https://loops.video/
The fediverse is getting its own TikTok competitor called Loops | TechCrunch
https://techcrunch.com/2024/10/25/the-fediverse-is-getting-its-own-tiktok-competitor-called-loops/
A TikTok alternative called Loops is coming for the fediverse - The Verge
https://www.theverge.com/2024/10/26/24280075/fediverse-tiktok-alternative-loops-pixelfed-mastodon-activitypub-signups-open
ActivityPub対応の写真特化型SNS「Pixelfed」の創設者であるダニエル・スーパーノー氏によって開発されたLoopsは、60秒までの動画をアップロードして共有することが可能で、今後は音声の使用や別のユーザーの動画のリミックス、プロフィールへの動画の固定などの機能が追加される予定です。
Pixelfedでは、Loopsが実際に動作する様子が公開されているほか、スーパーノー氏もLoopsのプロフィール画面のプレビューを公開しています。
ActivitiPub上で動作するオープンソーシャルウェブの一部であるLoopsでは、ActivityPubをサポートするMastodonやPixelfedなどのほかのプラットフォームのユーザーもLoopsに登録しているユーザーのアカウントをフォローすることが可能で、動画の視聴やコメント、共有することなどが可能です。なお、LoopsのユーザーがMastodonなどのユーザーをフォローする機能やプロフィールの共有などの機能については「未定」とのこと。
人間のモデレーターに依存しているLoopsでは、ユーザーの信頼スコアに基づいてモデレーションが行われます。信頼スコアが低いユーザーがアップロードした動画は、公開前にモデレーションのために保留される一方、信頼スコアが高いユーザーは動画公開が保留されることなく、ただちに動画が公開されるそうです。また、信頼スコアは投稿に対する問題のあるコメントを非表示にしたり、コンテンツへの警告の適用にも使用されたりするとスーパーノー氏は説明しています。
ActivityPubへの対応に加えて、Loopsはユーザーの個人情報保護も重視していることが特徴で、Loopsはユーザーデータをサードパーティーの広告主に販売または提供したり、AIモデルをトレーニングするためにコンテンツを使用したり、サービスにアップロードされたコンテンツの権利を取得したりしないと主張しています。Loopsによると、ユーザーはLoopsにコンテンツの使用を許可するだけで、投稿の完全な所有権はユーザーに残されるとのこと。
サービス開始に向けてLoopsはAppleのテストサービス「TestFlight」やサイドローディング可能なAndroidアプリでベータテストを実施する予定で、Loopsの公式サイトでは事前登録を受け付けています。
また、スーパーノー氏は自身のMastodonアカウントで、Loopsの利用規約やプライバシーポリシーについてコミュニティからのフィードバックを求めているほか、モデレーターの募集も行っています。
10/28 10:57
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