Googleメッセージに新しいスパム撃退機能が登場、ヌードを自動的にぼかす機能も

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by Ivan Radic
Googleが、Android向けのメッセージアプリの「Googleメッセージ」に、詐欺やスパムの被害を防止したり、センシティブなコンテンツが不意に表示されるのを事前に防いだりする機能など5つの保護機能を追加することを発表しました。一部の機能は、既にベータプログラムに登録しているユーザー向けにリリースされており、それ以外の機能も2024年後半から2025年にかけて順次展開される予定です。
Google Online Security Blog: 5 new protections on Google Messages to help keep you safe
https://security.googleblog.com/2024/10/5-new-protections-on-google-messages.html
Googleによると、Googleメッセージは毎日10億人を超えるユーザーに利用されており、セキュリティ機能により疑わしいと検知されるメッセージは月間20億件にのぼるとのこと。

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Googleは2024年10月22日に、Googleメッセージに次の5つの保護機能を追加すると発表しました。
◆1:荷物の配達詐欺の検出機能
これは、一見すると無害な詐欺メッセージに対する追加の保護機能で、主に宅配便の連絡や求人情報を装う詐欺メッセージを中心に分析を強化し、詐欺と判断された場合は警告を表示したり迷惑メッセージフォルダに自動的に振り分けたりします。Googleによると、この機能には端末上の機械学習モデルが使用されるため、スパムとして報告しない限り、メッセージがGoogleに送信されることはないとのこと。
この機能は、スパム対策を有効にしているGoogleメッセージのベータ版ユーザー向けに展開されています。

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◆2:潜在的に危険なリンクの警告
これは、潜在的に危険なリンクを含むテキストメッセージを受信してしまった際の対策を強化するもので、不明な送信者からリンクを含むメッセージを受け取った場合に警告が表示されたり、疑わしい送信者からのリンクを含むメッセージをブロックしたりします。既にインド・タイ・マレーシア・シンガポールでリリースされており、2024年中に世界的に展開される予定です。
◆3:海外からの不審なメッセージをブロック
この機能が有効になると、連絡先に登録されていない海外の送信者からのメッセージが自動的に「スパム/ブロック中」に移されます。この機能は、まず2024年中にシンガポールでパイロット版が展開されてから、他の国への拡大が検討されます。

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◆4:センシティブなコンテンツの警告
この機能が有効になると、ヌードの可能性がある画像が送られてきた際に事前にぼかしが入り、コンテンツの表示オプションを含む警告表示である「スピードバンプ」が表示されます。同様に、自分が誰かにヌードの可能性がある画像を送ろうとすると、ヌード画像を誰かに送るリスクを思い出させる警告や、誤送信の確認を含むスピードバンプが表示されます。
この機能もデバイス上で完結されるため、Googleが画像の内容にアクセスしたり、ヌードが検出されたことを関知したりすることはないとのこと。
この機能はAndroid設定で管理され、成人の場合はオプトイン、18歳未満はオプトアウトで有効化されます。つまり、成人のAndroidユーザーは任意で有効化でき、18歳未満のユーザーには自動的に有効化され、解除する場合は手動で操作する必要があります。

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Googleは「センシティブなコンテンツの警告は、今後数カ月以内に、Googleメッセージを搭載した軽量版AndroidであるAndroid Goを含む、Android 9以降のデバイスに展開されます」と案内しました。
◆5:連絡先確認機能
この機能は、詐欺師が連絡先に登録された知り合いになりすまそうとするのを防止するための機能で、公開鍵を使用して送信先を検証します。
Googleは、使用するメッセージアプリが異なっていても対応できる統一された公開鍵確認システムに取り組んでおり、2025年にAndroid 9以上の端末向けに展開されると、Googleメッセージを含むさまざまなメッセージングアプリでこの機能が利用可能になる予定とのことです。

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