画像や動画内のフラッシュやカメラを横切った人など邪魔なものをほどよく修正するAdobeの「Project Clean Machine」


「Firefly Video Model」ベータ版などが発表されたカンファレンスイベント「Adobe MAX 2024」の最後、まだまだ実験的な機能などが先行公開される「Sneaks」で、被写体の色を変えてしまうほどのフラッシュやカメラを横切る人など、画像や動画の中で邪魔になる要素をうまく修正する編集ツール「Project Clean Machine」が披露されました。
MAX Sneaks
https://www.adobe.com/max/2024/sessions/max-sneaks-gs3.html


Adobe teases AI tools for animating text and removing distractions - The Verge
https://www.theverge.com/2024/10/15/24271151/adobe-sneak-ai-animation-video-editing-3d-tools
Adobe Sneaks off to a fire start!
Project Clean Machine: “Nothing can get in the way” of your subject — flashes recovered and occluders removed easily using AI.
Project Remix A Lot: convert hand-drawn sketches to editable vector art, and resize it in a content aware fashion. pic.twitter.com/fkBQubBtIV— Bilawal Sidhu (@bilawalsidhu) October 15, 2024
「Project Clean Machine」は、撮影時に被写体に落ちるフラッシュによる影や、フレーム内に入ってしまった人など、画像や動画の邪魔なものを自動的に取り除いてくれる編集ツールです。
「画像内の不要なものを取り除く」という機能は、すでに2023年5月からPhotoshopで「削除ツール」として利用可能です。
写真内の不要物を塗りつぶすだけで手軽に消して自然に補正するPhotoshopの「削除ツール」を使ってみた - GIGAZINE


しかし「Project Clean Machine」は、単に指定した不要物を削除するだけではない点が「削除ツール」と異なり、「フラッシュの影響を削除する」場合は、発光するフラッシュも、フラッシュによって発生した影も削除してくれます。花火をバックに撮影した場合なら、花火の明るさによる露出オーバーを補正した上で、露出や色を映像全体と合わせて編集してくれます。
「Sneaks」で発表された機能は開発中のものであり、今後、このまま製品に導入されるとは限りませんが、ひょっとするとそのうちAdobe製品で使えるようになるかもしれません。

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