テスラが「Cybertruck」約2万7000台をリコール、1年足らずで早くも5回目
by Tim Reckmann
テスラが、車両をバックさせる際に使用するリアビューカメラ画面の不具合で2万7185台のCybertruckをリコールしました。2023年12月にデビューしたCybertruckがリコールの対象となるのはこれが5回目となります。
Part 573 Safety Recall Report 24V-718
(PDFファイル)https://static.nhtsa.gov/odi/rcl/2024/RCLRPT-24V718-2751.PDF
Tesla recalls over 27,000 Cybertrucks over laggy reverse cameras - The Verge
https://www.theverge.com/2024/10/3/24261099/tesla-cybertruck-recall-reverse-camera-delay-software
Tesla recalls its Cybertruck for the fifth time in less than a year - CBS News
https://www.cbsnews.com/news/tesla-recall-cybertruck-rearview-camera-problem/
テスラがアメリカ運輸省道路交通安全局(NHTSA)に提出した報告書によると、リコールの原因はバックミラーについているリアビューカメラ画面に関するソフトウェアの不具合だとのこと。これにより、ドライバーがギアをバックに入れてから6~8秒間、画面が空白になります。
アメリカでは、バックミラーの画面はギアをバックに入れてから2秒以内に起動することが義務付けられています。
「バックカメラの表示の遅延により、ドライバーの後方視界が影響を受け、衝突の危険性が高まる可能性があります」と、テスラは報告書に記載しました。
テスラは内部調査により2024年9月12日にこの問題を特定し、19日まで行った評価の結果からリコールを決定しました。
なお、テスラによると同社にはこの不具合に関連すると思われるクレーム45件と、現場からの報告4件が届いているとのこと。衝突事故や死傷者はこれまでのところ確認されていません。
リコールが適用されるのは、2023年11月13日から2024年9月14日の間に製造されたCybertruck2万7185台で、これは実質的にこれまでの全製造期間にあたると、複数のメディアが指摘しています。
2024年式のCybertruckでリコールが行われるのはこれが5回目で、まず2024年2月にはアンチロックブレーキシステムの警告灯の文字が小さすぎて読めないという問題で、Cybertruckを含めたテスラ車219万3869台がリコール対象となりました。その後4月にはアクセルペダルの不具合で3878台のCybertruckがリコールされています。
テスラのCybertruckがアクセルペダルの不具合でリコール、これまで出荷されたすべてのCybertruckが対象に - GIGAZINE
また、2024年6月には車両のワイパーとトランクに関する不具合でそれぞれ約1万2000台のCybertruckが立て続けにリコールとなりました。
テスラは既に、この問題を修正する無料のアップデートを実施しています。また、問題のCybertruckのオーナーには、2024年11月25日にこの件に関する通知書が郵送されるとのことです。
10/04 10:55
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