「ボンネットが勝手に開く」としてテスラ車184万台のリコールが決定するもイーロン・マスクは安全性の高さをアピール


「走行中にボンネットが勝手に開く可能性がある」として、テスラが2020年から2024年にかけて製造されたモデル3、モデルS、モデルXの一部、および2020年から2024年に製造されたモデルYをリコールしました。影響を受ける車両の総数は184万台に上るとのことです。
RCAK-24V554-4901
(PDFファイル)https://static.nhtsa.gov/odi/rcl/2024/RCAK-24V554-4901.pdf


RCLRPT-24V554-1225
(PDFファイル)https://static.nhtsa.gov/odi/rcl/2024/RCLRPT-24V554-1225.PDF


Tesla recalls 1.8 million cars over hood issue | Mashable
https://mashable.com/article/tesla-recall-cars-hood-issue
Tesla recalls 1.8 million cars because their hoods can open while driving | Ars Technica
https://arstechnica.com/cars/2024/07/tesla-recalls-1-8-million-cars-because-their-hoods-can-open-while-driving/
アメリカ運輸省道路交通安全局(NHTSA)によると、テスラ車に搭載されたボンネットのラッチの外れを検出するソフトウェアに問題が生じており、ラッチが外れたボンネットが走行中に完全に開いてドライバーの視界を遮る可能性があるとのこと。
この問題は2024年3月に一部の顧客から寄せられたもので、テスラは2024年4月に「Magna Closures Co Ltd.が中国で製造したボンネットのラッチスイッチの変形が原因」と特定しています。


今回のリコール対象車が以下。NHTSAは今回のリコール対象車の総数について「184万9638台」と発表しています。
・2020年9月21日から2024年6月2日の間に製造されたモデル3
・2021年1月26日から2024年7月15日の間に製造されたモデルS
・2021年8月18日から2024年7月15日の間に製造されたモデルX
・2020年1月9日から2024年7月15日の間に製造されたモデルY
今回のリコールは車両のソフトウェアアップデートで修正可能とのことで、テスラは「適切にボンネットのラッチの外れを検出し、ドライバーに対し車両を停止させてボンネットを閉めるように警告するソフトウェアアップデート」を2024年6月中旬から展開しています。
なお、リコールが発表された後に、テスラのイーロン・マスクCEOはヨーロッパの自動車安全性評価「Euro NCAP」において2022年にモデルYが最も高い安全性スコアを獲得した記事を引用しつつ「テスラのモデルYは過去最高の安全スコアを獲得しています!」と投稿し、テスラ車の安全性をアピールしています。
Tesla Model Y gets highest safety score ever! https://t.co/pIpHrewyQM— Elon Musk (@elonmusk) July 30, 2024

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