ArmがIntelの製品グループの買収を打診するもIntelは「この部門は売り物ではない」と一蹴


2024年第2四半期に2400億円超えの赤字を計上するなど、苦境に立たされるIntelに対し、半導体大手のArmが製品部門の買収を持ちかけたことが報じられています。一方、この提案に対しIntelは「売り物ではない」とArmの提案を拒否したとのことです。
Arm Rejected by Intel After Approaching It About Buying Product Unit - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-09-27/arm-rejected-by-intel-after-approaching-it-about-buying-product-unit


Intel Reportedly Rejected ARM’s Offer to Purchase its Product Division
https://www.thurrott.com/hardware/310301/intel-reportedly-rejected-arms-offer-to-acquire-its-product-division
Questionable report claims Arm approached Intel to buy products group and got rejected | Tom's Hardware
https://www.tomshardware.com/pc-components/cpus/questionable-report-claims-arm-approached-intel-to-buy-products-group-and-got-rejected
Intelは2024年8月1日に発表した2024年第2四半期決算報告の中で、2400億円超えの赤字を報告。さらに、全従業員の約15%に相当する約1万5000人の解雇を発表しました。また、2024年8月には毎年恒例の発表イベント「Intel Innovation」の開催延期を発表したほか、保有するArm株を118万株売却したことが報じられています。
また、Intelは財政立直しに向けて製品部門を分割する計画を進めており、実際に2024年9月には半導体製造部門「Intel Foundry」を独立子会社化させています。
そんな中、海外メディアのBloombergが、「ArmがIntelの半導体製品部門に対し買収を持ちかけた」と報じました。Bloombergによると、Armはスマートフォン向けチップ設計で収益の大部分を上げており、近年ではPCやサーバーへの進出も計画しているとのこと。一方でこの市場では依然としてIntelが支配的な立場に立っており、Intelの製品部門をArmが買収することでさらなる販路拡大を進めることが可能になります。


しかし、Armからの提案に対しIntelは「この部門は売り物ではない」と一蹴したことが報じられています。なお、その後買収に向けた交渉が放棄されたのか、継続されているかについては明らかにされていません。
また、Bloombergからの要求に対しArmとIntelの担当者はコメントしていません。
なお、Intelの買収計画が報じられるのは今回が初めてではなく、2024年9月にQualcommがIntelに対し買収の提案を持ちかけたことが報じられています。
QualcommがIntelに買収案を提示したとの報道 - GIGAZINE

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