2024年の「iPhone 16」はApple Intelligenceが最大のセールスポイントとなり、2025年の「iPhone 17」では極薄の新しいミドルレンジモデル「iPhone Air」が登場しラインナップが刷新されるとの報道
確度の高いApple関連のリーク情報を取り扱うBloombergのマーク・ガーマン記者が、2024年に登場するiPhone 16シリーズおよび2025年に登場するiPhone 17シリーズがどのようなものになるかについて報じています。
iPhone 16 Preview: Bigger Screens, New Colors, Camera Button, AI and A18 Chip - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/newsletters/2024-08-11/iphone-16-preview-bigger-screens-new-colors-camera-button-ai-and-a18-chip-lzpk5495
iPhone Air makes more sense than an ultra high-end iPhone Slim
https://9to5mac.com/2024/08/12/iphone-air-iphone-slim-rumors/
Appleは2020年にiPhoneのラインナップを刷新し、新しいデザインと5GをサポートしたiPhone 12シリーズをリリースしました。
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しかし、それ以降AppleはiPhoneに大きな変更を加えていません。2021年に登場したiPhone 13 ProはiPhone 12 Proからわずかにアップデートされただけで、2022年に登場したiPhone 14 ProはDynamic Islandが追加された以外に大きな変化はなく、2023年にリリースされたiPhone 15 Proではシリーズで初めてチタニウム性の筐体が採用されていますが、その他は基本的に前モデルのiPhone 14 Proから大きな変更はありません。
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2024年にリリースされるiPhone 16シリーズも基本的にはこれまで同様、大きなアップグレードはないだろうとBloombergのマーク・ガーマン記者は予想しています。iPhone 16シリーズのラインナップはこれまで同様にiPhone 16/16 Plus/16 Pro/16 Pro Maxの4モデルで、iPhone 15シリーズから見た目が大きく変化することはなく、大きな新機能も追加されないだろうとガーマン記者は指摘しています。
iPhone 16シリーズで期待できるのは以下の5点です。
・最大のマーケティングポイントは、Appleの新しいパーソナルAIである「Apple Intelligence」です。iPhone 16の全モデルだけでなく、iPhone 15 Proでも利用可能となります。Apple Intelligenceがどれだけ魅力的なものになるかは不明ですが、ガーマン記者は「これらの機能だけでは端末を乗り換える理由にはならないと思う」と記しています。
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・iPhone 16/16 PlusではiPhone 15 Proで初めて搭載されたアクションボタンが追加されます。しかし、AppleはiOS 18で、よりカスタマイズ可能なコントロールセンターと、変更可能なロック画面オプションを追加するため、「アクションボタンの価値は低下する可能性がある」とガーマン記者。
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・iPhone 16 Proでは右側面に新しいカメラコントロールが追加されます。このカメラコントロールボタンはデジタル一眼レフカメラのボタンのように動作し、軽く押すとオートフォーカス、強く押すとシャッターを切る、といった風に動作する模様。また、写真や動画の撮影中にカメラコントロールボタンに左右にスワイプすることで、ズームイン・ズームアウト操作も可能になります。
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・おそらくiPhone 16 Proのみ、ディスプレイがわずかに大きくなります。Proモデルは6.1インチから6.3インチに、Pro Maxモデルは6.7インチから6.9インチに拡大される予定です。
・いつものように、カラーが一新されます。iPhone 16 Proでは、ブルーが数年前に人気のあったローズゴールドに置き換えられます。また、Proモデルは新しいチップであるA18が搭載されます。4つのモデルすべてが8GBのメモリ(RAM)を搭載しますが、これはApple Intelligenceを実行するために必要な最小システム要件となります。
ガーマン記者は「古いiPhoneをお持ちなら、iPhone 16は素晴らしい選択肢となり得ますが、必須ではないかもしれません。新モデルが購買意欲を刺激するとは思えません」と指摘。
しかし、2025年のiPhoneではラインナップに大きな変化がもたらされることになるとガーマン記者は記しています。Appleは早ければ2025年初頭に新型iPhone SEを発売し、これはiPhone 14に似た端末になるとのこと。新型iPhone SEは有機ELディスプレイを搭載し、Apple Intelligenceにも対応すると予想されています。ガーマン記者は「Appleが新型iPhone SEの価格を500ドル(約7万4000円)程度まで引き下げればヒット商品になる可能性があると思います」と記しました。
ガーマン記者によると、2025年に登場するiPhone 17シリーズにおいて最も大きな変化は、ラインナップに新たに登場することとなるミドルレンジモデルの存在だそうです。記事作成時点でiPhoneのラインナップは、エントリーモデルのiPhone SE、標準モデルのiPhoneおよびiPhone Plus、そしてハイエンドモデルのiPhone ProおよびiPhone Pro Maxです。2020年にはコンパクトサイズのiPhone 12 miniをリリースし、第4の選択肢を用意しましたが、このモデルは商業的に失敗しました。その後、Appleは新しい選択肢として標準モデルに大型ディスプレイモデルのiPhone Plusを追加しました。しかし、Plusも商業的には失敗したようなものであるとガーマン記者は指摘しています。これらのモデルが抱える問題は価格であり、iPhone 15 PlusはiPhone 15 Proよりも100ドル(約1万5000円)安いだけなため、「ユーザーはより高性能なiPhone 15 Proを選ぶだろう」と記しました。
そこで、Appleは新しい第4の選択肢として、MacやiPadでいうところの「iPhone Air」的なポジションのモデルを計画しているとガーマン記者は指摘しています。立ち位置としてはiPhone 17とiPhone 17 Proの中間に位置するもので、MacBookとMacBook Proの中間モデルとして登場したMacBook Airのようなモデルになると予想しました。
ガーマン記者はiPhone 17 Airについて、「標準のiPhoneよりもおしゃれなものが欲しいけど、Proモデルほどの性能、サイズ、カメラは必要ないという場合に最適」「Airモデルが登場すれば、近年のminiやPlusよりも大きなヒットとなるだろう」と記しています。
なお、Appleは最終的にiPhone 17 Airの薄型デザインをProモデルにも取り入れることを計画しているものの、これが実現するのは少なくとも2027年以降になると予測しています。
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