Amazonが企業向け警備ロボットサービス「Astro for Business」をわずか7カ月で終了、家庭用見守りロボット事業に注力する方針を明かす


Amazonは2023年11月16日から、見守りロボットの「Astro」を企業向け警備ロボットとして使用できるプラン「Astro for Business」を提供していました。しかし、2024年7月3日にAmazonは「Astro for Business」を中止する予定であることを顧客と従業員向けに伝えています。
Amazon ends Astro business robot security guard to focus on home
https://www.geekwire.com/2024/amazon-discontinues-astro-for-business-robot-security-guard-to-focus-on-astro-home-robot/


Amazon pulls the plug on the business version of its Astro robot
https://www.engadget.com/amazon-pulls-the-plug-on-the-business-version-of-its-astro-robot-193907015.html
Amazon axes Astro robotic watchdog for businesses • The Register
https://www.theregister.com/2024/07/03/amazon_astro_security/
2021年に発売されたAstroはAlexaを搭載した家庭用見守りロボットで、音声で指示を出すことができるほか、付属するモニターでテレビ通話を行ったり、自動で留守中の自宅警備を行ったりできます。
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そして、2023年11月16日に発表された「Astro for Business」は、このAstroを企業向けの警備ロボットとして運用できる有償プランです。Astro for Businessは、ユーザーが帰宅した後でも、24時間年中無休で店舗を警備することが可能です。また、ナイトビジョン付きHD潜望鏡カメラや顔認識機能が搭載されており、不審者を発見した場合すぐにユーザーのスマートフォンに知らせてくれるスマートアラートも利用可能です。
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しかしAmazonは2024年7月3日に、顧客や従業員に対し「Astro for Businessの提供を廃止し、既存のロボットは2024年9月25日をもって稼働を停止する」とのメールを送信しています。サービス終了の理由について、Amazon Devicesのバイスプレジデントであるリンド・エンジェル氏は「私たちは家庭用ロボティクスの進歩に向けてリソースを集中させるべきだと考えています。そのため、Astro for Businessプログラムを修了し、最高の家庭用ロボット製品の構築に全力を注ぐことを決定しました」と述べています。
Amazonは顧客に対し「9月25日を過ぎるとデバイスは機能しなくなり、保存されていた個人データはデバイスから自動的に削除されます。また、Astroが録画したパトロールや調査の映像は、映像の保存期間が切れるか、Ring Projectのサブスクリプションが終了するまで、Ringアプリで引き続き利用できます」と説明。


なお、AmazonによるとAstro for Businessで使用していた既存の警備ロボットを家庭用に転用することはできないため、Amazonリサイクルプログラムの利用を勧めているとのこと。また、Astro for Businessの顧客には、Astro Day 1 Editionsプログラムを通じて家庭用のAstroを購入できる招待状が送られるそうです。加えて、海外メディアのThe Registerによると、Amazonは既存のAstro for Businessの顧客に対し、数週間以内に「代替ソリューション」を購入するために使用できるAmazonアカウントへの300ドル(約4万8000円)のクレジットとともに、デバイスの払い戻しを受けることが可能であることを伝えています。

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