Google検索に「5分ごとの降水量予測」や「ハッシュタグで検索」機能が追加される


2024年6月19日、GoogleがGoogle検索に新たに追加した機能を紹介しています。新機能は「MetNetモデルをベースとしたGoogle ナウキャストでの5分ごとの降水量予測」と「ハッシュタグ検索」です。
Google 検索の便利な新機能のご紹介 : より正確な天気予報とハッシュタグで検索可能に
https://blog.google/intl/ja-jp/products/explore-get-answers/search-japan-nowcast-hashtag/


ウェザーニューズ、AI を活用した新たな気象予測技術 「Google ナウキャスト」を Google と共同開発 | Weathernews Inc.
https://jp.weathernews.com/news/47642/
◆5分ごとの降水量予測
気象庁の調査では、約85%のユーザーが1日1回以上インターネットで天気を確認していると(PDFファイル)回答しています。また、降水量や気温、風などの気象変数は、社会的・経済的にも直接的な影響を与えることから、より正確な天気予報が求められているとのこと。
しかし、従来の気象予測にはスーパーコンピューターによるシミュレーションが必要で、膨大な計算量と時間がかかっていました。そこでGoogleは2020年に、過去の観測データを元にこの先の気象パターンを推測する「ニューラル気象モデル(MetNet)」というAIモデルを開発しています。MetNetによって、アメリカ全体の天候をわずか数秒で予測可能になりました。


その後、2023年11月には、MetNetおよびMetNet-2モデルを基に、さらなる高精度の降水予測などが可能となった気象予測モデル「MetNet-3」を発表しています。
そしてGoogleは2024年6月19日に、MetNet-3のモデルを基に構築された新しい雨量予測モデルを日本で展開することを発表。このモデルの構築にあたってGoogleはウェザーニューズと提携しています。
このモデルにより、Googleで「今日の天気」などと検索した際に最大12時間先までの降水量予測を5分ごとに表示する「Google ナウキャスト」機能が追加されます。ウェザーニューズによると、「Google ナウキャスト」を開発するにあたり、日本全国約1万3000地点の観測データやお天気アプリ「ウェザーニュース」のユーザーから寄せられる天気報告を反映した独自の解析雨量データを用いているとのこと。このデータをMetNet-3に学習させることで、高精度な雨量予測を実現しています。


Googleは「Google ナウキャスト」の展開時期について「2024年7月より順次提供を開始します」と述べています。
◆ハッシュタグで検索
Googleの調べでは、日本は諸外国と比べて、最新のトレンドや自分の興味や関心のあるトピックを深掘りして知りたいというニーズが強いことが明らかとなっています。また、「#写真好きな人と繋がりたい」といった共通の関心を持つ人とつながる手段として「ハッシュタグ」が多く使用されているとのこと。
そこでGoogleは、Google検索でハッシュタグを付けて検索できる機能を追加しています。ハッシュタグ付きのキーワードを検索すると、SNSをはじめとするインターネット上の媒体から、タイムリーな話題やニッチな情報を表示してくれるそうです。
実際にGoogleで「#GIGAZINE」と検索すると、X(旧Twitter)などのさまざまなサイトからの情報を閲覧することが可能です。


Googleによると、記事作成時点で「ハッシュタグで検索」機能は日本でのみ公開されているとのことです。

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