Apple Vision Proの「空間ビデオ」コンテンツを撮影可能な3Dカメラ「Blackmagic URSA Cine Immersive」が発表される

Apple Vision Proの「空間ビデオ」コンテンツを撮影可能な3Dカメラ「Blackmagic URSA Cine Immersive」が発表される - 画像


Appleの空間コンピューティングデバイス「Apple Vision Pro」のVRビデオであるImmersive Video(空間ビデオ)の撮影に対応したカメラ「Blackmagic URSA Cine Immersive」を、映像機器メーカー「BlackMagic Design」が発表しました。Blackmagic URSA Cine Immersiveは空間ビデオの撮影専用に設計された固定式のカスタムレンズシステムを搭載し、両目それぞれ8160×7200ピクセルの解像度、16ストップのダイナミックレンジで3Dの空間ビデオコンテンツを作成可能とのことです。
Blackmagic URSA Cine Immersive、登場!Apple Vision Proのコンテンツを撮影できる新しいカメラを開発中。両目がそれぞれ8160 x 7200解像度、16ストップのダイナミックレンジで、90fpsのステレオスコピック3Dイマーシブ·シネマコンテンツを作成可能!2024年内に発売予定。 pic.twitter.com/JMwD5Rgzsg— Blackmagic Design JP (@BMD_NewsJP) June 11, 2024
ブラックマジックデザイン、Apple Vision ProのApple Immersive Videoに対応した世界初の民生用カメラシステムおよび編集ソフトウェアを発表 | Blackmagic Design
https://www.blackmagicdesign.com/jp/media/release/20240611-02
Blackmagic URSA Cine Immersive– Capture content for Apple Vision Pro with 8160 x 7200 resolution per eye - Newsshooter
https://www.newsshooter.com/2024/06/10/blackmagic-ursa-cine-immersive-capture-content-for-apple-vision-pro-with-8160-x-7200-resolution-per-eye/
Blackmagic camera for Vision Pro immersive video – a first look
https://9to5mac.com/2024/06/11/blackmagic-camera-for-vision-pro/
Appleは2024年6月に開催した年次開発者会議「WWDC24」の基調講演で、Apple Vision Pro用の次期OSであるvisionOS 2を発表しました。発表の中ではBlackmagic Designと協力して、新しい空間ビデオコンテンツの動画制作ワークフローを構築したことにも言及されました。
そしてBlackMagic Designは、Apple Vision Proの空間ビデオコンテンツを撮影するために開発された初の民生カメラである「Blackmagic URSA Cine Immersive」を発表しました。記事作成時点ではまだ開発中とのことですが、すでに本体の外観が公開されています。本体はマグネシウム合金製で、軽量のカーボンファイバー・ポリカーボネートによる仕上げが施されており、重量バランスに優れ撮影現場でも素早く移動できるとのこと。

Apple Vision Proの「空間ビデオ」コンテンツを撮影可能な3Dカメラ「Blackmagic URSA Cine Immersive」が発表される - 画像


両眼カメラのセンサーはそれぞれ8160×7200ピクセルの解像度、16ストップのダイナミックレンジを備えており、8Kの立体視(ステレオスコピック)対応空間ビデオを90fpsで撮影することが可能です。12G-SDIの出力や10Gイーサネット、USB Type-C、XLRオーディオなども搭載しています。

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Blackmagic URSA Cine Immersiveには8TBの高性能ネットワークストレージが搭載されており、撮影した空間ビデオファイルを専用ストレージのBlackmagic Media Moduleに記録し、Blackmagic Cloudおよび編集ソフトウェアのDaVinci Resolveにリアルタイムで同期できます。これにより8Kのステレオスコピックな空間ビデオを2時間以上撮影できるだけでなく、編集者がリモートでファイルの編集を行うこともできます。BlackMagic DesignはDaVinci Resolveのアップデートも発表し、これによりAppleの空間ビデオの編集が可能になったと説明しています。

Apple Vision Proの「空間ビデオ」コンテンツを撮影可能な3Dカメラ「Blackmagic URSA Cine Immersive」が発表される - 画像


さらにBlackMagic Designが公開した画像には、Blackmagic URSA Cine Immersiveをドローンにマウントした様子も含まれています。

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海外メディアの9to5MacはBlackmagic URSA Cine Immersiveについて、写真やスペックから記事作成時点で257万8000円で販売されている「Blackmagic URSA Cine 12K」をベースにしているようだと指摘。しかし、正確な機能セットとツインレンズのコストが不明なため、Blackmagic URSA Cine Immersiveの正確な価格を予測するのは難しいと述べています。
BlackMagic DesignのCEOであるグラント・ペティ氏は、「Apple Immersive Videoをサポートした世界初の民生用カメラシステムおよびポストプロダクション・ソフトウェアを発表できることを非常に嬉しく思います。プロの映像制作者たちはこれらのツールを使用して、Appleが開発したパワフルな新フォーマットで素晴らしいストーリーを作成できます」「この革新的なシステム(Blackmagic URSA Cine Immersive)を使用することで、映像制作者は、アクション満載のシーン、独特な視点、美しい景色、親密な演技などの素晴らしい瞬間を、驚くほど忠実に記録して、比類のない現実感・没入感を生み出せます」とコメントしました。
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