Googleの親会社Alphabetが2024年第1四半期決算を発表、YouTubeの広告売上は前年同期比21%増で過去最高を記録
GoogleやYouTubeの親会社であるAlphabetが、2024年第1四半期(1~3月)の決算を発表しました。これによると、同期におけるYouTubeの広告売上は前年同期比で21%も増加しており、Googleもクラウドおよび広告部門で増収増益を記録しています。
Alphabet Announces First Quarter 2024 Results
(PDFファイル)https://abc.xyz/assets/91/b3/3f9213d14ce3ae27e1038e01a0e0/2024q1-alphabet-earnings-release-pdf.pdf
Google parent announces first-ever dividend; beats on sales, profit; shares soar | Reuters
https://www.reuters.com/technology/google-parent-alphabet-announces-first-ever-divided-20-cents-per-share-2024-04-25/
YouTube Q1 Ad Revenue Climbs 21% to $8 Billion
https://variety.com/2024/digital/news/youtube-q1-2024-revenue-alphabet-earnings-1235982528/
2024年4月25日、Alphabetが2024年第1四半期の決算を発表しました。2024年第1四半期の総売上は前年同期比で15%増の805億4000万ドル(約12兆5300億円)を記録しています。
売上を大まかに分類すると「Googleサービス全般」「Google Cloud」「その他」「ヘッジ損益」の4つに分類可能で、このうちGoogle検索関連の収益やYouTubeの広告収益、Google広告の収益などが「Googleサービス全般」に含まれます。
2024年第1四半期の「Googleサービス全般」の売上は前年同期比で14%増の704億ドル(約10兆9500億円)で、内訳はGoogle検索関連の売上が前年同期比で14%増の461億6000万ドル(約7兆1800億円)、YouTubeの広告売上が前年同期比で21%増の80億9000万ドル(約1兆2600億円)、Googleネットワークの売上が前年同期比で1%減の74億1000万ドル(約1兆1500億円)、Google関連サービスのサブスクリプションやデバイス関連の売上が前年同期比で18%増の87億4000万ドル(約1兆3600億円)です。
この他、Google Cloudの売上は前年同期比で28%増の95億7000万ドル(約1兆4900億円)、その他の売上が前年同期比で72%増の4億9500万ドル(約770億円)、ヘッジ損益が前年同期比で14%減の7200万ドル(約110億円)です。
Alphabetのスンダー・ピチャイCEOは、2024年第1四半期決算について「Google検索、YouTube、Google Cloudの好調な業績を反映しています。AI研究とインフラストラクチャーにおける当社のリーダーシップおよび世界的な製品展開により、当社はAIイノベーションの次の波に向けて有利な立場にあります」と言及しました。
また、Alphabetは2024年第1四半期の決算発表に合わせて、自社株買いと初の配当を実施することも発表しています。配当は1株当たり0.2ドル(約31円)で、自社株買いは最大700億ドル(約1兆9000億円)分となります。金融メディア・Investing.comのシニアアナリストを務めるトーマス・モンテイロ氏は、「Alphabetが発表した堅調な業績に基づく配当金支払いと自社株買いは、ハイテク市場全体に新風を吹き込むだけでなく、2024年の厳しい時期に臨む検索エンジン大手にとって非常に賢明な戦略でもあります」と語りました。
なお、Alphabetの2024年第1四半期の決算発表に際して、同社の株価は時間外取引で16%近く上昇しています。一方で、Alphabetは2024年3月末時点で全従業員数が前年同期比で5%減の18万895人であることも明かしています。
04/26 12:14
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