ロシアがMetaの担当者に「公にテロリズムを擁護した罪」で懲役6年の判決を下す

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ロシアのウクライナ侵攻が始まり、ロシアに対する暴力的な表現がMetaのプラットフォームで許可された点に言及した同社広報担当者のアンディ・ストーン氏に対し、モスクワの軍事裁判所が懲役6年の判決を言い渡しました。なお、ストーン氏はロシアにはおらず欠席裁判となりました。
В Москве вынесли заочный приговор пресс-секретарю Meta* - РИА Новости, 22.04.2024
https://ria.ru/20240422/meta-1941524481.html

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Russia Sentences Meta Spokesman to Jail in Absentia for ‘Terrorism’ - The Moscow Times
https://www.themoscowtimes.com/2024/04/22/russia-sentences-meta-spokesman-to-jail-in-absentia-for-terrorism-a84925
Russia finds Meta guilty of 'extremist activity' but WhatsApp can stay | Reuters
https://www.reuters.com/technology/meta-asks-russian-court-dismiss-proceedings-extremism-case-reports-2022-03-21/
ロシアがウクライナに侵攻を始めた2022年当時、Metaのポリシーが一時的に変更され、通常であれば違反対象になるような「ロシアの侵略者に死を」といったロシア軍人に対する暴力的な政治的表現が許容されました。
ロシアはこれに対し、Metaが所有するFacebookとinstagramを「過激派プラットフォーム」と認定。侵攻直後に国内からのアクセスを規制していたFacebookに加え、Instagramも規制しました。
ロシア政府がFacebook運営元のMetaを「過激派グループ」として認定してInstagramを規制へ - GIGAZINE

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Metaのポリシー変更を紹介しインタビューにも応えていたストーン氏は、ロシア当局の捜査対象となり、2023年2月に国際指名手配を受けていました。しかし、ロシアで活動していたわけではないストーン氏の身柄をロシア当局は確保できず、現地時間の2024年2月22日に欠席裁判を実施しました。
検察側は、公にテロリズムを擁護した容疑とテロ活動を公然と呼びかけた容疑でストーン氏を起訴し、懲役7年を求刑。弁護側は、ストーン氏にはテロを正当化する意図はなく、Metaのポリシーに対する意見を述べただけであるとして無罪を主張しました。しかし、第2西部地方軍事裁判所はストーン氏に対し懲役6年の判決を下しました。
ロイターによると、ストーン氏の弁護士は直近の判決を不服として上訴しているとのことです。

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