Appleの未開封のiPhoneをソフトウェアアップデートする「Presto」システムのさらなる詳細が明らかに

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Appleが未開封のiPhoneを化粧箱に入ったままソフトウェアアップデートできるようになる「Presto」と呼ばれるシステムを運用し始めることが、2024年3月末の報道により明らかになっています。このPrestoのさらなる詳細が、フランスメディアのiGenerationの報道により判明しました。
Apple Store : comment se passe la mise à jour des iPhone sous boite avec Presto | iGeneration
https://www.igen.fr/iphone/2024/03/apple-store-comment-se-passe-la-mise-jour-des-iphone-sous-boite-avec-presto-142661


Apple's Presto system is even more sophisticated than it appeared
https://9to5mac.com/2024/04/05/apples-presto-system-in-detail/
Appleは小売店舗のApple Storeにおいて、未開封のiPhoneを化粧箱の中に入ったままソフトウェアアップデートすることができるようになる「Presto」と呼ばれるシステムを導入予定であることが、2024年3月末の報道で明らかになりました。報道によると、Appleは一部の店舗で2023年末からPrestoを試験的に運用していた模様。
未開封のiPhoneが化粧箱の中でソフトウェアアップデートできるようになる「Presto」システムが間もなく登場か、iOS 18でホーム画面がよりカスタマイズできるようになるとのウワサも - GIGAZINE


新たな報道によると、Prestoは最大6台のiPhoneを同時に収納できるロッカーのような見た目で、異なるサイズのiPhoneの化粧箱を所定の位置に保持するためのガードレールのようなものを保有しているそうです。以下の写真はPrestoを2段重ねにしたもので、手で持っているのがiPhoneの化粧箱のようです。

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iGenerationによると、Prestoの所定の位置にiPhoneを置くのにかかる時間は「20秒」ほどで、15~30分以内にiOSのソフトウェアアップデートは完了する模様。当然ですが、ソフトウェアアップデート時にiPhoneの化粧箱を開ける必要はありません。なお、Prestoでは化粧箱の中のiPhoneとワイヤレス通信するために、MagSafeとワイヤレス通信技術を組み合わせて使用しているそうです。
PrestoはMac miniで管理されており、技術者がiPhoneの化粧箱をスキャンすると、中のiPhoneがアップデート待ちの待機列に追加されることとなります。Prestoは在庫管理システムと一体になっており、スタッフに「どのiPhoneをソフトウェアアップデートすべきか」を通知し、毎日の販売状況から準備すべきモデルを選択。そして、売れ行きが好調なモデルや在庫が少ないモデルから優先的にソフトウェアアップデートを実施します。
iPhoneが売れると、Prestoは従業員に在庫を補充するよう要求。そして、在庫が補充されると新しいiPhoneがソフトウェアアップデートを実施する必要があるかどうか確認されます。なお、iOSに新しいソフトウェアアップデートが配信された場合、すべての在庫のiPhoneがソフトウェアアップデートの待機列に追加されることとなります。

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iGenerationによると、Prestoを使用するための特別なトレーニングは不要で、すべての従業員がPrestoを利用できる模様。Prestoを通じてiPhoneのソフトウェアアップデートが実施されると、ステータスランプが白から緑に変わるため、従業員はひとめでどの端末がソフトウェアアップデート済みか判断できるそうです。なお、ソフトウェアアップデートが済んだiPhoneの化粧箱はPrestoから在庫置き場に移動されることとなります。

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