FCCが「ブロードバンド」の基準を「下り100Mbps:上り20Mbps」に引き上げ

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連邦通信委員会(FCC)が2024年3月14日(木)に「ブロードバンド」の速度基準引き上げを発表しました。新たな基準では「下り100Mbps以上:上り20Mbps以上」の通信サービスが「ブロードバンド」と見なされることとなります。
FCC Increases Broadband Speed Benchmark | Federal Communications Commission
https://www.fcc.gov/document/fcc-increases-broadband-speed-benchmark

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FCCが高速固定回線サービスを「ブロードバンド」として位置付けており、2015年には「下り25Mbps以上:上り3Mbps以上」の通信速度を確保した固定回線サービスをブロードバンドと見なす基準を発表していました。
通信回線を巡る状況は大きく変化し続けており、ユーザーが求める回線速度も上昇しつつあります。そこで、FCCは2024年3月14日(木)にブロードバンドの基準を「下り100Mbps以上:上り20Mbps以上」に引き上げることを発表しました。さらに、FCCはブロードバンドの基準を将来的に「下り1Gbps以上:上り500Mbps以上」に引き上げるという長期目標も設定しています。
FCCはブロードバンドの基準を引き上げたものの、アメリカ国内で通信回線に関連する格差が存在していることを認めています。具体的には以下のような格差が存在するとのことです。
・約2400万人のアメリカ人は地上固定回線サービスにアクセスできていない。これには農村部に住む人々の約28%、先住民族の土地に住む人々の約23%にまで低下が含まれる
・アメリカ人全体の約9%、農村部に住む人々の約36%にまで低下、先住民族の土地に住む人々の約20%には「下り350Mbps以上:上り3Mbps以上」の5G通信が物理的に配備されていない
・約4500万人のアメリカ人が「下り100Mbps以上:上り20Mbps以上」のブロードバンドと「下り350Mbps以上:上り3Mbps以上」の5G通信の両方にアクセスできない
・全国の学校に1Gbpsのインターネット回線を配備する指標を示しているが、74%しか達成できていない
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