NVIDIAが「消費電力1000Wの爆熱GPU」を開発中か

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世界有数のPCメーカーであるDellの決算発表会で「NVIDIAが消費電力1000WのGPUを開発している」という旨の発言が飛び出しました。
Exhibit 99.1 Earnings 8K Q4 FY24 - Q4 FY24 Financial Results Press Release.pdf
(PDFファイル)https://investors.delltechnologies.com/static-files/12b9be7b-2d4c-4d63-b7d3-8bb467724952
Dell exec reveals Nvidia has a 1,000-watt GPU in the works • The Register
https://www.theregister.com/2024/03/05/nvidias_b100_gpu_1000w/
「NVIDIAが消費電力1000WのGPUを開発している」という情報は、2024年2月29日にDellの2023年第4四半期決算発表会に登壇したジェフ・クラーク副会長の口から飛び出しました。
クラーク副会長は決算発表会の中で「AI計算用のGPUについて何を期待しているか?」という質問に対して「『H200』での性能向上に期待するとともに、『B100』と『B200』における性能向上にも期待しています」と返答し、NVIDIAがまだ発表していない「B200」という名称のGPUに言及。続けて「(GPUの処理時に発生する)熱に関する我々の評価では、1000Wで動作するGPUに液冷は必須ではありません。それは来年の『B200』で実現します」と述べ、「B200」の消費電力が1000Wであることや、1000Wで動作する「B200」を冷却するための液冷以外の冷却手法をテストしていることを示唆しました。
以下の図は、NVIDIAが2023年10月に投資家向けに公開したAI計算用GPUのロードマップです。NVIDIAは2024年中に「H200」や「B100」を発売予定ですが、クラーク副会長が言及した「B200」はロードマップには記されていません。海外メディアのThe RegisterはNVIDIAの製品ラインナップやロードマップを踏まえて、クラーク副会長が言及した「B200」が「GB200」を指している可能性を指摘しています。また、The Registerは既存の情報やクラーク副会長の発言をもとに「GB200のTDPは1300W付近に達する可能性があります」と推測しています。

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なお、NVIDIAが2024年中に発売予定であるAI計算用GPU「H200」の消費電力は最大700Wで、H100と比べて推論速度が2倍に向上しています。
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