ソニーが4K有機EL搭載のXRヘッドセットを発表、2024年後半発売予定のプロ向けXRコンテンツ制作システム

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アメリカ・ラスベガスで2024年1月9日から開催されている世界最大級のテクノロジー展示会「CES 2024」において、XRコンテンツが制作できるプロフェッショナル向けのXRヘッドセットと専用コントローラーをソニーが発表しました。ソニーによると、リリースは2024年後半を予定しており、発売日や価格、仕様などは未定とのことです。
Sony Corporation - Sony Corporation Announces Development of Spatial Content Creation System, Equipped with High-Quality XR Head-Mounted Display and Controllers Dedicated to Interaction with 3D Objects
https://www.sony.net/corporate/information/news/202401/24-001E/
Sony teased a ‘spatial’ VR headset with a smart control ring - The Verge
https://www.theverge.com/2024/1/8/24030930/sony-vr-spatial-smart-control-ring-ces
Sony announces a 'spatial content creation' headset at CES 2024
https://www.engadget.com/sony-spatial-content-creation-headset-at-ces-2024-013936595.html
CES 2024においてソニーが発表したXRヘッドマウントディスプレイは、1.3型4K有機ELマイクロディスプレイや、次世代XR向けチップ「Snapdragon XR2+ Gen 2」、合計6台のカメラやセンサーを搭載することで、高精細なパススルー機能を実現しています。
ヘッドセットの前面部分は跳ね上げることが可能で、実際の空間と仮想空間を簡単かつシームレスに行き来することができます。

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ヘッドマウントディスプレイは、レンダリングの負荷をPCとヘッドマウントで分散する「スプリットレンダリング」に対応しており、データサイズの大きい3Dモデルを高精細かつ安定的に描画します。
また、指輪のような見た目のリングコントローラーを用いることで、仮想空間上のオブジェクトを直感的に操作することが可能です。

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さらに、利き手側に「ポインティングコントローラー」を持つことで、正確なポインティングも可能とのこと。

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ソニーの吉田健一郎CEOは「この新しいシステムは、主に3Dを扱うプロフェッショナル向けに作られており、パススルー機能を通して見える現実空間に仮想のオブジェクトを重ね合わせて、直感的に創造空間を拡張することが可能です」「独自のレンダリング技術により、3Dオブジェクトのテクスチャや人間のキャラクターの表情をリアルタイムで高解像度かつリアルにレンダリングすることができます」と述べています。

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ソニーによると、このデバイスはエンターテインメントジャンルや工業デザインを含むさまざまなサードパーティー製3D制作ソフトへの対応を予定しており、3DCGの作成や3Dを用いた映像作成に役立てることが可能とのこと。

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これらのXRコンテンツ制作システムは2024年後半の発売が予定されています。なお、記事作成時点でソニーは価格や仕様、発売日などの詳細を明らかにしていません。

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