X代替をめぐる競争激化、Threads新機能続々、Blueskyは「億万長者耐性」で対抗
米Metaが「Threads」において、「カスタムフィード」の提供を開始した。また、「For You」(おすすめ)フィードの表示を改善するため、アルゴリズムの調整に取り組み始めた。このような迅速な機能追加や改善の背景には、8月後半以降に顕著となったBlueskyの台頭があるとみられる。分散型でオープンなBlueskyの成長の刺激を受けて、市場全体で製品やサービスの質の向上が進み、新たなアイディアも生まれやすくなっており、ユーザーからは競争を歓迎する声が上がっている。
Threadsのカスタムフィードは、ユーザーが自分の興味やニーズに応じてフィードをカスタマイズできる機能である。Xの「リスト」に似ているが、特定のユーザーの投稿だけでなく、キーワード検索結果もカスタムフィードにまとめられるため、特定のテーマやトピックに焦点を当てた情報収集により活用できる。
Threadsアプリでカスタムフィードを作成するには、検索タブでキーワードまたはプロフィールを検索する。キーワード検索では結果が表示された段階で、検索ボックス右側の三点ドットをタップして「新しいフィードを作成」または「既存のフィードに追加」を選択する。プロフィール検索では、プロフィールを開き、右上の三点ドットから「フィードに追加」を選択する。
Webアプリでは、ホーム画面上部のタイトル部分にある三角ボタンをクリックして「新しいフィードを作成」を選択すると検索ウィンドウが開く。ここでキーワードまたはプロフィールを検索し、カスタムフィードを作成または既存のフィードに追加する。
さらに、11月21日にはInstagramの責任者アダム・モッセーリ氏が、Threadsの「おすすめ」フィードにおいてフォローしているアカウントの投稿がより優先されるようアルゴリズムを調整していることを自身のThreadsで発表した。同氏は10月に、Threadsでエンゲージメントベイトが増加していることを認めており、このアルゴリズム調整はその対策の一環と見られている。
エンゲージメントベイトとは、SNS上で「いいね!」や「シェア」などのユーザーの反応を意図的に増やすために、内容よりも面白さや驚きを優先し、クリックやコメントを引き出すような投稿を指す。エンゲージメントベイトの増加は、内容が乏しい投稿の増加やスパム化といった質の低下につながる可能性がある。調整により、ユーザーが関心のあるアカウントの投稿が「おすすめ」により含まれるようになる。その一方で、クリエイターが新たなユーザーとつながる機会は減少する懸念もある。同氏は「フォロワーへのリーチと全体的なエンゲージメントのバランスを取るのは難しい」と述べ、クリエイターに継続的なフィードバック提供を求めた。
さらに、22日には検索機能とTrending Nowの新機能のテストを開始したことも明らかになった。検索機能では特定の期間や特定のアカウントの投稿を検索するオプションを追加し、米国で提供中のTreanding Nowではトレンドトピックの拡大、トレンド中の話題のAI要約を試している。
Threadsで見る
Threadsは、イーロン・マスク氏によるTwitter買収後の混乱でTwitter(現X)から離れたユーザーの移行先として注目を集めた。しかし、今年9月にモデレーション機能の問題が浮上し、信頼を損なったことでBlueskyの躍進を許す結果となった。
Metaは11月15日にカスタムフィードのテスト開始を発表し、わずか1週間で正式なロールアウトに移行させた。このカスタムフィードは、Blueskyでユーザーから高い評価を受けている機能であり、Threadsユーザーの間でも導入を求める声が高まっていた。「おすすめ」フィードのランキング調整も、アルゴリズムに対するユーザーの不満を解消するものである。また、テストを開始した検索の強化は、ユーザーを長く待たせていた機能の提供である。
Blueskyはここ数週間で爆発的に成長しており、SimilarWebによると、米大統領選挙(11月5日)から11月15日までの10日間で、Blueskyアプリの利用が519%増加した。11月22日時点のBlueskyのユーザー数は2160万人に達している。
11月21日に、BlueskyのCEOジェイ・グラバー氏がCNBCの「Money Movers」に出演し、「『billionaire proof(億万長者耐性)』が全ての設計に組み込まれている」と、Blueskyの強みをアピールした。これは、Blueskyが仮に買収されたり会社が倒産した場合でも、ユーザーが自身のネットワークごと他のサーバーへ移行できる仕組みを指している。この分散型構造により、特定の人物や企業がBlueskyを支配することを防ぎ、買収活動を抑制する可能性があると語った。
Blueskyは、ジャーナリストや公共の議論を重視する人々を核にユーザーを増やしている。ただし、これから収益化という大きな課題を解決しなければならない。ソーシャルメディアの収益化には1億ユーザーがマジックナンバーという通説があり、現在の成長ペースを続けていくと2025年にも達成できる可能性がある。だが、Blueskyは広告に依存しない収益化モデルの構築を目指しており、この通説は当てはまらない。現在提供しているドメイン販売サービスに加えて、クリエイター向けのサービスや有料プランなどの計画が報じられているが、具体的な見通しは立っていない。今年後半の急成長で、運用コストも急増している。競争が激化する中、Blueskyが分散型ネットワークの強みを活かしながら、持続可能な運営モデルを構築できるかが注目される。
Threadsのカスタムフィードは、ユーザーが自分の興味やニーズに応じてフィードをカスタマイズできる機能である。Xの「リスト」に似ているが、特定のユーザーの投稿だけでなく、キーワード検索結果もカスタムフィードにまとめられるため、特定のテーマやトピックに焦点を当てた情報収集により活用できる。
Threadsアプリでカスタムフィードを作成するには、検索タブでキーワードまたはプロフィールを検索する。キーワード検索では結果が表示された段階で、検索ボックス右側の三点ドットをタップして「新しいフィードを作成」または「既存のフィードに追加」を選択する。プロフィール検索では、プロフィールを開き、右上の三点ドットから「フィードに追加」を選択する。
Webアプリでは、ホーム画面上部のタイトル部分にある三角ボタンをクリックして「新しいフィードを作成」を選択すると検索ウィンドウが開く。ここでキーワードまたはプロフィールを検索し、カスタムフィードを作成または既存のフィードに追加する。
さらに、11月21日にはInstagramの責任者アダム・モッセーリ氏が、Threadsの「おすすめ」フィードにおいてフォローしているアカウントの投稿がより優先されるようアルゴリズムを調整していることを自身のThreadsで発表した。同氏は10月に、Threadsでエンゲージメントベイトが増加していることを認めており、このアルゴリズム調整はその対策の一環と見られている。
エンゲージメントベイトとは、SNS上で「いいね!」や「シェア」などのユーザーの反応を意図的に増やすために、内容よりも面白さや驚きを優先し、クリックやコメントを引き出すような投稿を指す。エンゲージメントベイトの増加は、内容が乏しい投稿の増加やスパム化といった質の低下につながる可能性がある。調整により、ユーザーが関心のあるアカウントの投稿が「おすすめ」により含まれるようになる。その一方で、クリエイターが新たなユーザーとつながる機会は減少する懸念もある。同氏は「フォロワーへのリーチと全体的なエンゲージメントのバランスを取るのは難しい」と述べ、クリエイターに継続的なフィードバック提供を求めた。
さらに、22日には検索機能とTrending Nowの新機能のテストを開始したことも明らかになった。検索機能では特定の期間や特定のアカウントの投稿を検索するオプションを追加し、米国で提供中のTreanding Nowではトレンドトピックの拡大、トレンド中の話題のAI要約を試している。
Threadsで見る
Threadsは、イーロン・マスク氏によるTwitter買収後の混乱でTwitter(現X)から離れたユーザーの移行先として注目を集めた。しかし、今年9月にモデレーション機能の問題が浮上し、信頼を損なったことでBlueskyの躍進を許す結果となった。
Metaは11月15日にカスタムフィードのテスト開始を発表し、わずか1週間で正式なロールアウトに移行させた。このカスタムフィードは、Blueskyでユーザーから高い評価を受けている機能であり、Threadsユーザーの間でも導入を求める声が高まっていた。「おすすめ」フィードのランキング調整も、アルゴリズムに対するユーザーの不満を解消するものである。また、テストを開始した検索の強化は、ユーザーを長く待たせていた機能の提供である。
Blueskyはここ数週間で爆発的に成長しており、SimilarWebによると、米大統領選挙(11月5日)から11月15日までの10日間で、Blueskyアプリの利用が519%増加した。11月22日時点のBlueskyのユーザー数は2160万人に達している。
11月21日に、BlueskyのCEOジェイ・グラバー氏がCNBCの「Money Movers」に出演し、「『billionaire proof(億万長者耐性)』が全ての設計に組み込まれている」と、Blueskyの強みをアピールした。これは、Blueskyが仮に買収されたり会社が倒産した場合でも、ユーザーが自身のネットワークごと他のサーバーへ移行できる仕組みを指している。この分散型構造により、特定の人物や企業がBlueskyを支配することを防ぎ、買収活動を抑制する可能性があると語った。
Blueskyは、ジャーナリストや公共の議論を重視する人々を核にユーザーを増やしている。ただし、これから収益化という大きな課題を解決しなければならない。ソーシャルメディアの収益化には1億ユーザーがマジックナンバーという通説があり、現在の成長ペースを続けていくと2025年にも達成できる可能性がある。だが、Blueskyは広告に依存しない収益化モデルの構築を目指しており、この通説は当てはまらない。現在提供しているドメイン販売サービスに加えて、クリエイター向けのサービスや有料プランなどの計画が報じられているが、具体的な見通しは立っていない。今年後半の急成長で、運用コストも急増している。競争が激化する中、Blueskyが分散型ネットワークの強みを活かしながら、持続可能な運営モデルを構築できるかが注目される。
11/23 12:46
マイナビニュース