ライカカメラ監修の「AQUOS R9」のカメラで、ライカの母国ドイツを撮る
シャープのスマートフォン「AQUOS R9」。昨今ではハイエンドスマートフォンが軒並み10万円を超えている中、10万円を下回る価格が魅力です。スペック的にはハイエンドとは言いがたいのですが、バランスの取れたスマートフォンと言えるでしょう。
特に名門カメラメーカーであるライカカメラが監修したカメラが特徴的。今回、ライカカメラの母国であるドイツにおいて「AQUOS R9」で撮影を行う機会があったので、そこでの写真を中心に「AQUOS R9」を紹介していきましょう。
ドイツで撮る「AQUOS R9」
「AQUOS R9」のカメラは、メインが有効画素数5,030万画素CMOSセンサーを搭載。センサーサイズは1/1.55型で、レンズはライカブランドのHEKTORレンズを採用。F値はF1.9、焦点距離は23mm相当(35mm判換算時)となっています。
超広角カメラも有効画素数5,030万画素CMOSセンサーとなっていますが、センサーサイズは非公表、レンズはF値F2.2、焦点距離は13mm相当です。
HEKTORと少し珍しいライカ銘を冠したレンズですが、ライカの監修があるため期待が持てるところ。「AQUOS R Pro」シリーズとは異なり、1型センサーを搭載しているわけではありませんが、メインカメラは1/1.55型とそれなりに大きなサイズのセンサーにピクセルビニングを活用しており、画質は十分なレベルになりそうです。
というわけで、このカメラがライカ監修だからというわけではありませんが、ドイツ・ベルリンとポツダムを訪問する機会があったので、「AQUOS R9」で撮影に挑んでみました。
訪れたのは9月初旬のドイツ。今年はまだ暑い日が続いていて、晩夏の涼しさとはほど遠い日が続いていました。
今回は仕事の関係上、いくつかイベント会場を回りました。以前の建物を改修して新たな用途に使うというのは、欧州では比較的よく見かけます。
ベルリンには多彩なレストランもあって食には困りませんが、名物は食べておきたいところ。手軽なのはカリーヴルストやケバブで、スタンドからレストランまで至る所にあります。
ベルリンも観光地が多い街ですが、実はすでに色々なところを訪問していたので、今回は少し遠出することにしました。
大画面でコスパに優れたスマートフォン
カメラに続いて、ボディの外観を見ていきしましょう。
「AQUOS R9」はガラスの光沢のあるボディを採用しています。今回試用したのは独特のグリーンカラーで見栄えのよいデザインで、カメラ周辺のデザインは独自性があって好感が持てます。不揃いなレイアウトというのもかわいらしさもあっていい感じです。
ガラスの背面はハイエンドらしい雰囲気がありますが、光を反射する点と平面の上に置いた際に滑りやすい点が気になります。個人的に、そうしたことからガラス素材のスマートフォンは使いにくいと感じているのですが、このあたりは人それぞれでしょう。ただ、手に持った場合は逆に滑りにくいので、その意味では安心して使えます。
本体サイズは約H156mm×W75×D8.9mm、重さは約195g。画面サイズは6.5型でフルHD+(1,080×2,340ドット)のPro IGZO OLEDを搭載しています。ディスプレイはピーク輝度2,000nit、1~240Hz駆動で、消費電力を抑えながら滑らかな映像再生が可能です。ゲーム時などには通常の60Hzから120Hzに切り替わり、さらに黒画面を挿入することで240Hzを実現しています。
ステレオスピーカーにハイレゾ対応など、画面品質も音質も十分なスペックで、写真から映像表示、映画やドラマの視聴、ゲームといった使い方にも問題はなさそうです。
パフォーマンスもチェック
SoCにはSnapdragon 7+ Gen 3を搭載。メモリは12GB、仮想メモリ8GB、ストレージは256GBで、ややストレージが心もとないところですが、microSDXCカードにも対応しています。
パフォーマンスとしては最上位モデルではないこともあって、Snapdragon 8シリーズに比べると一歩劣ります。ただ、用途に応じて選択すればいいので、重量級ゲームを重視しない、という立場であれば、性能としては問題ないでしょう。何より、ハイエンドにすると高額になるため、比較的手頃な価格にできるという点はポイントです。
ベンチマークテストの結果は以下のようになっています。
例えば3D描写性能をテストする3DmarkのWild Life Extremeテストでは2,757点を記録し、低パフォーマンス向けテストのWild Lifeではスコアが上限を突破しています。一般アプリの動作性能を測るPCMarkはWork 3.0テストが15,552、CPU性能を計測するGeekBenchはシングルコアが1,812、マルチコアが4,851などとなっています。
「AQUOS R」シリーズにはこれまで「Pro」モデルがありました。それを考えると、「AQUOS R9」自体はあくまでハイエンドではなくミッドハイぐらいの位置づけでしょう。ただ、10万円を切る価格を考えれば順当なスペックと言えそうです。
カメラの画質も良好で、ライカブランドの名前は伊達ではなさそうです。ただ、ややカメラの動作に軽快さが足りない面はあるので、頻繁に動き回る被写体の撮影は少し難しいかもしれません。
優秀なカメラをしつつ、10万円以下のハイエンドに比べれば購入しやすい価格。ミッドハイクラスの製品として選択肢になりそうです。
小山安博 こやまやすひろ マイナビニュースの編集者からライターに転身。無節操な興味に従ってデジカメ、ケータイ、コンピュータセキュリティなどといったジャンルをつまみ食い。最近は決済に関する取材に力を入れる。軽くて小さいものにむやみに愛情を感じるタイプ。デジカメ、PC、スマートフォン……たいてい何か新しいものを欲しがっている。 この著者の記事一覧はこちら
特に名門カメラメーカーであるライカカメラが監修したカメラが特徴的。今回、ライカカメラの母国であるドイツにおいて「AQUOS R9」で撮影を行う機会があったので、そこでの写真を中心に「AQUOS R9」を紹介していきましょう。
ドイツで撮る「AQUOS R9」
「AQUOS R9」のカメラは、メインが有効画素数5,030万画素CMOSセンサーを搭載。センサーサイズは1/1.55型で、レンズはライカブランドのHEKTORレンズを採用。F値はF1.9、焦点距離は23mm相当(35mm判換算時)となっています。
超広角カメラも有効画素数5,030万画素CMOSセンサーとなっていますが、センサーサイズは非公表、レンズはF値F2.2、焦点距離は13mm相当です。
HEKTORと少し珍しいライカ銘を冠したレンズですが、ライカの監修があるため期待が持てるところ。「AQUOS R Pro」シリーズとは異なり、1型センサーを搭載しているわけではありませんが、メインカメラは1/1.55型とそれなりに大きなサイズのセンサーにピクセルビニングを活用しており、画質は十分なレベルになりそうです。
というわけで、このカメラがライカ監修だからというわけではありませんが、ドイツ・ベルリンとポツダムを訪問する機会があったので、「AQUOS R9」で撮影に挑んでみました。
訪れたのは9月初旬のドイツ。今年はまだ暑い日が続いていて、晩夏の涼しさとはほど遠い日が続いていました。
今回は仕事の関係上、いくつかイベント会場を回りました。以前の建物を改修して新たな用途に使うというのは、欧州では比較的よく見かけます。
ベルリンには多彩なレストランもあって食には困りませんが、名物は食べておきたいところ。手軽なのはカリーヴルストやケバブで、スタンドからレストランまで至る所にあります。
ベルリンも観光地が多い街ですが、実はすでに色々なところを訪問していたので、今回は少し遠出することにしました。
大画面でコスパに優れたスマートフォン
カメラに続いて、ボディの外観を見ていきしましょう。
「AQUOS R9」はガラスの光沢のあるボディを採用しています。今回試用したのは独特のグリーンカラーで見栄えのよいデザインで、カメラ周辺のデザインは独自性があって好感が持てます。不揃いなレイアウトというのもかわいらしさもあっていい感じです。
ガラスの背面はハイエンドらしい雰囲気がありますが、光を反射する点と平面の上に置いた際に滑りやすい点が気になります。個人的に、そうしたことからガラス素材のスマートフォンは使いにくいと感じているのですが、このあたりは人それぞれでしょう。ただ、手に持った場合は逆に滑りにくいので、その意味では安心して使えます。
本体サイズは約H156mm×W75×D8.9mm、重さは約195g。画面サイズは6.5型でフルHD+(1,080×2,340ドット)のPro IGZO OLEDを搭載しています。ディスプレイはピーク輝度2,000nit、1~240Hz駆動で、消費電力を抑えながら滑らかな映像再生が可能です。ゲーム時などには通常の60Hzから120Hzに切り替わり、さらに黒画面を挿入することで240Hzを実現しています。
ステレオスピーカーにハイレゾ対応など、画面品質も音質も十分なスペックで、写真から映像表示、映画やドラマの視聴、ゲームといった使い方にも問題はなさそうです。
パフォーマンスもチェック
SoCにはSnapdragon 7+ Gen 3を搭載。メモリは12GB、仮想メモリ8GB、ストレージは256GBで、ややストレージが心もとないところですが、microSDXCカードにも対応しています。
パフォーマンスとしては最上位モデルではないこともあって、Snapdragon 8シリーズに比べると一歩劣ります。ただ、用途に応じて選択すればいいので、重量級ゲームを重視しない、という立場であれば、性能としては問題ないでしょう。何より、ハイエンドにすると高額になるため、比較的手頃な価格にできるという点はポイントです。
ベンチマークテストの結果は以下のようになっています。
例えば3D描写性能をテストする3DmarkのWild Life Extremeテストでは2,757点を記録し、低パフォーマンス向けテストのWild Lifeではスコアが上限を突破しています。一般アプリの動作性能を測るPCMarkはWork 3.0テストが15,552、CPU性能を計測するGeekBenchはシングルコアが1,812、マルチコアが4,851などとなっています。
「AQUOS R」シリーズにはこれまで「Pro」モデルがありました。それを考えると、「AQUOS R9」自体はあくまでハイエンドではなくミッドハイぐらいの位置づけでしょう。ただ、10万円を切る価格を考えれば順当なスペックと言えそうです。
カメラの画質も良好で、ライカブランドの名前は伊達ではなさそうです。ただ、ややカメラの動作に軽快さが足りない面はあるので、頻繁に動き回る被写体の撮影は少し難しいかもしれません。
優秀なカメラをしつつ、10万円以下のハイエンドに比べれば購入しやすい価格。ミッドハイクラスの製品として選択肢になりそうです。
小山安博 こやまやすひろ マイナビニュースの編集者からライターに転身。無節操な興味に従ってデジカメ、ケータイ、コンピュータセキュリティなどといったジャンルをつまみ食い。最近は決済に関する取材に力を入れる。軽くて小さいものにむやみに愛情を感じるタイプ。デジカメ、PC、スマートフォン……たいてい何か新しいものを欲しがっている。 この著者の記事一覧はこちら
09/26 14:17
マイナビニュース