スマホ連携で「掃除残し」撲滅! ヘッドも進化した日立のパワータイプコードレス掃除機で“楽しい”お掃除を体験

日立グローバルライフソリューションズ(以下、日立)のコードレススティック掃除機「パワーブーストサイクロン」シリーズといえば、パワータイプのコードレス掃除機のなかでもパワフルだと人気のシリーズ。

このパワーブーストサイクロンシリーズに9月から新モデル「パワーブーストサイクロン PV-BH900SM」(以下、PV-BH900SM)が登場。新モデルではヘッドが進化してゴミが見やすくなったほか、掃除のしやすさも向上しました。

また、注目したいのが掃除機としては珍しいスマートフォンとの連携機能。スマートフォンを掃除機に装着することで「掃除がしたくなる」「掃除残しを減らす」新機能を搭載しています。新製品は日立の指定価格制度を採用。価格は88,000円です。

ヘッドの進化で壁際の掃除のしやすさが向上

パワーブーストサイクロンは小型高効率な「パワフル3Dファンモーター」により、コードレス掃除機のなかでも掃除力の高さに定評のある製品です。

新製品のPV-BH900SMも同モーターを搭載、さらにヘッドが「パワフル スマートヘッド plus」として大きく進化。掃除のしやすさが格段に向上しています。ヘッドは大きく進化しましたが、標準質量は1.6kgのままをキープ。「パワフルなのに軽量」という前モデルまでのコンセプトも引き継いでいます。

新製品の進化点はヘッドの使いやすさ。パワーブーストサイクロンは既存モデルから「見えにくい床のゴミを浮かび上がらせる緑の光」でヘッド前方向を照らしていました。

新PV-BH900SMは、このLEDライトの幅をヘッド前面端ギリギリまで伸長。さらに、再度リフレクタレンズで光を側面に曲げることで、ヘッド前側面部も照らせるようになりました。これにより、ヘッド前面だけでなく、ヘッド左右まで照らせるようになっています。

一般的な掃除機はヘッドの前後からしかゴミを吸い込めませんが、新ヘッドはなんとヘッド左右からもゴミを吸引できるようになりました。実際に体験してみると、ヘッドの左右5mmから1cmあたりのゴミを吸い込む様子が確認できました。

掃除機によっては壁際のゴミを掃除するのに、ヘッド前面を壁に押しつける必要がありますが、ヘッド側面からゴミを吸引できる新PV-BH900SMなら、ヘッドを壁に沿わせて滑らせるだけで壁際ギリギリのゴミまで掃除できます。

掃除した場所が見える「AR機能」で掃除が楽しく上手に

新製品で多くのメディアに注目が集まったのがスマートフォンとの連携機能です。新PV-BH900SMにスマートフォンを装着して専用アプリ「ARおそうじ」を立ち上げて掃除をすることで「部屋のどこを掃除したか」がアプリ画面でリアルタイムに把握できます。

掃除中はアプリ上に掃除機のヘッドと部屋の床を表示。ヘッドが通った軌道が緑色に塗りつぶされます。アプリ上の床がすべて緑に塗りつぶされたらその部屋の掃除が完了です。

今までは掃除が終わった後にゴミをみつけて「このエリアの掃除ができていなかった……!」とガッカリすることがありましたが、ARおそうじアプリを使えばこういった失敗もなくせそう。

もうひとつのメリットがARおそうじのゲーム性です。ARおそうじは床の掃除範囲にあわせて「どんぐり」アイテムをくれたり、掃除終了後に掃除判定をしてくれます。掃除をゲームのように楽しめるので「掃除が面倒」という人でも掃除を楽しめるかもしれません。

ちなみに、一般的なIoT家電のようにスマートフォンと掃除機はWi-FiやBluetoothで接続されているわけではありません。「ARおそうじ」はあくまでスマートフォンの位置情報から「掃除した場所」を推定するため、掃除機のスイッチを入れていない状態でもアプリは動作します。

正直にいえば、ARおそうじを毎日の掃除で毎回起動させるのは面倒に感じるかもしれません。しかし、実際にARアプリを体験してみると「床を塗りつぶすように掃除する」のはなかなかの快感。

今回は新製品発表会の狭いエリアしか試していませんが、馴染みのある自宅がまるごとゲームステージになると考えると、かなり面白くなりそうだと感じました。普段掃除を嫌がる家族に掃除をしてもらうきっかけにはなるのではないでしょうか。

また「掃除残ししたエリアが一目でわかる」と、実用性もバッチリ。IoT家電のなかには「これはスマートフォンと連携させる必要あった?」という製品もありますが、ARおそうじは「どうして今までこれがなかったの?」と思うくらい魅力的な機能だと感じます。

倉本春 くらもとはる 生活家電や美容家電、IoTガジェットなど、生活を便利にする製品が大好きな家電ライター。家電などを活用して、いかに生活の質をあげつつ、家事の手間をなくすかを研究するのが現在最大のテーマ。 この著者の記事一覧はこちら

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