東芝の新コードレス掃除機、どう変わった? 新搭載のゴミ自動収集&拭き掃除機能をチェック!

東芝ライフスタイル(以下、東芝)は、コードレススティッククリーナーの新モデル「トルネオ コードレス VC-SL130DS」(以下、VC-SL130DS)を発売しました。新製品は同社初となるゴミ自動収集機能を搭載した製品。しかも付属アタッチメントを装着することで拭き掃除まで可能という珍しい機能も搭載しています。

気になる新製品の魅力はどこにあるのか? プレス向け体験会にて実機をチェックしてきました。価格はオープン、実勢価格は65,000円前後です。

○約2ヶ月強紙パック取り替え不要の自動ゴミ収集機能を搭載

コードレス掃除機は年々小型・軽量化しているため、どうしてもダスト容量が小さくなりがち。頻繁なゴミ捨てが必要になるために登場したのが「掃除機を充電台に戻すと、掃除機内のゴミを充電台が回収する」という「ゴミ自動収集機能」搭載充電スタンドです。

国内では2021年よりパナソニックとSharkが導入し、今年はさらにシャープがゴミ自動収集モデルに参入しました。そして、新製品のVC-SL130DSも、東芝初となるゴミ自動収集機能搭載の掃除機になります。

ゴミ自動収集機能を搭載ダストステーションには、同社の紙パックフィルター「ダブル紙パック VPF-11(10枚入り、希望小売価格1,650円)」を利用。この紙パック1枚で約70日分のゴミを回収することができます。

ゴミ自動収集モデルとして後発だけに「オートエア洗浄」という独自機能も搭載しています。これは、ダストステーションがゴミを自動回収するときの空気の勢いで、掃除機本体内にあるフィルターに付着したゴミも剥がすという機能。掃除機を充電台に戻すたびに本体内のフィルターを掃除するため、本体フィルターは基本的に個別に掃除をする必要がありません。

○ゴミを吸い込みながら拭き掃除も可能な2WAYワイパー

VC-SL130DSは新開発した「ハイパワーコンパクトモーター」でパワフルな吸引が可能。さらに、ヘッドに旋回輪を配置することで左右にも滑らかに動く「なめらか自走ヘッド」で壁際もしっかり掃除できます。

新モデルでとくに注目したいのが、付属アタッチメントである「吸い拭き2WAYワイパー」の存在です。これは市販の床拭き用シートが装着できるワイパーアタッチメント。ワイパー前方向にはゴミ掃除用の吸引口もあるので大きなゴミなどの「吸引掃除」とシートを使った「拭き掃除」が同時にできるという画期的なアタッチメントです。

じつは市販の床拭きシートが使用できる掃除機の付属アタッチメントは以前からありました。ただし、従来製品はシートを装着する手順が複雑だったためか、あまり普及しませんでした。

一方、新しい吸い拭き2WAYワイパーは床に置いたシートに吸い拭き2WAYワイパーヘッドを載せるだけで装着完了。ワイパー裏の赤いライン部分にシートがくっつくので、腰をかがめずにワンタッチでシートがつけられます。気になったときにササッと拭き掃除ができる手軽さが魅力です。

実際にVC-SL130DSのワイパーアタッチメントを使って床拭き掃除をしてみたところ、掃除機本体の重さがあるためか通常の市販床拭きワイパーよりしっかり拭き掃除ができると感じました。また、市販の床拭きワイパーは棒部分が細く、力を入れて床掃除をすると柄がたわんでしまう製品が多いのですが、VC-SL130DSならグイグイ力を入れて掃除しても問題ありません。

今回は新製品で特に気になったゴミ自動回収機能とワイパーアタッチメントを中心に紹介しましたが、VC-SL130DSは東芝のプレミアムモデルだけに吸引パワーや使い勝手といった掃除機の基本的な能力も高い製品です。高機能なコードレス掃除機を探している人はもちろん、ゴミ捨てが手軽な製品を探している人、拭き掃除も頻繁にしたいという人は、一度チェックしてほしいと思います。

倉本春 くらもとはる 生活家電や美容家電、IoTガジェットなど、生活を便利にする製品が大好きな家電ライター。家電などを活用して、いかに生活の質をあげつつ、家事の手間をなくすかを研究するのが現在最大のテーマ。 この著者の記事一覧はこちら

ジャンルで探す