Google Pixel 9 Pro、1ヶ月半レビュー。スマホで写真を撮る人に選んでほしい

Photo: 山田ちとら

Google Pixel 9 Proを購入して1ヶ月半が経ちました。高スペックなハイエンドスマホなだけあって、使い続けていく中でその機能性の高さを実感しています。

スペックと使用感をざっくりまとめてみると、こんなかんじ。

Google Pixel 9 Pro

プロセッサ:Google Tensor G4(第4世代) → 軽快。AI機能もサクサク

メモリ:16 GB RAM(シリーズ最大容量) →​ 動画・​写真の​編集も​快適

ストレージ:128 GB / 256 GB / 512 GB

ディスプレイ:6.3 インチ Super Actua → 持ちやすいサイズ感

   ピーク輝度: 3,000 ニト → 強い日差しの下でも見やすい

   リフレッシュレート: 1~120Hz → 動画もなめらか再生

バッテリー容量:4,700 mAh → 1回の充電で約1日半使用可能

耐久性:IP68 に準拠した防塵・防水性能 → 雨に濡れてもへっちゃら

オーディオ:ステレオスピーカー、マイク 3 つ → 通話がクリア

オペレーティングシステム:Android 14 搭載

購入時は、同時に発売されたGoogle Pixel 9との間でどちらを購入するか悩みました。しかし、約3万円の価格差で無印Pixel 9にはない数々の機能を手に入れることができて、結果的に良い買い物をしたと満足しています。

やはり特筆すべきはシリーズ最高性能を誇るトリプル背面カメラ42メガピクセル Dual PDフロントカメラ。これらについては後ほど詳しくお伝えしますが、端的に言ってしまうならば、Pixel 9 Proは“さいきょう自撮りマシーン”です。

新色にひとめぼれ

今回選んだのは、Pixel 9 Pro​とPixel 9 Pro XLの限定色と​して​新登場したRose Quartz(ローズクォーツ)。透明感のある清らかなピンクはうっとりするほどきれいです。

背面にはソフトな光沢を放つマットガラス、側面にはポリッシュ仕上げのメタルフレームが採用され、半貴石のきらめきをそのままに伝えているかのよう。

小さめの手にもしっかりと握れる

持った時のサイズ感もよし。

旧機種のPixel 7 ProやPixel 8 Proと比べると高さ・幅・厚さすべてがサイズダウンして、手に収まりやすくなりました。​また、​​ベゼルの​幅が​薄く​均一に​なった​ことも持ちやすさを向上させていると感じます。

仕事がはかどる機能がたくさん

Google Pixel 9 Proは仕事用スマホとしてめちゃくちゃ優秀です。Gmailを軸とした一連のGoogleプロダクトをすべてスマホの中に入れて、常に持ち歩けるという安心感たるや…!

インターネットアクセスさえあれば外出中にメールしたり、DMなどで予定調整したり、文書や画像を共有したり、常に仕事が降ってきたら即座に打ち返せる状態にいられるのってすばらしい。しかも、最新SoCを搭載したPixel 9 Proがそのすべての動作においてキビキビと働いてくれるという信頼感もあります。

Google社謹製のレコーダーアプリも欠かせません。日本語での文字起こしもかなり高いのですが、英語だとさらに素晴らしい精度を発揮します。ほぼ手直しがいらないレベルです。

なんでも撮れる背面カメラ

Pixel 9 Proで撮影。撮って出し

無印Pixel 9ではなく、ふんぱつしてPixel 9 Proを購入した最大の理由はカメラでした。

Google Pixel 9 Proはシリーズ最高品質のトリプル背面カメラを搭載しています。50メガピクセルのメインカメラと、48メガピクセルのウルトラワイドカメラはGoogle Pixel 9 と同じなのですが、その上に48メガピクセルの望遠カメラも搭載しています。AIによる「超解像ズーム」を利用すれば、最大で 30 倍での撮影も可能。野鳥や満月もブレずに撮影できます。

Pixel 9 Proで撮影。撮って出し

夜景撮影もきれいです。上の写真は「アクションパン」という長時間露光を用いた設定で撮影。

「アクションパン」以外にも、AI仕掛けのカメラ機能が多彩なところもPixel 9 Proの強みです。たとえばAIを活用した「ズームエンハンス」機能は、写真の一部を拡大したりトリミングしたりしても高い解像度を保てます。

AI が明るさや手ぶれ、ノイズなどを自動補正してくれる「動画ブースト機能」もついているので、運動会でのお子さんの勇姿、または愛犬がはしゃぐ様子なども余すことなくムービーに収めることができます。もはやハンディカムはいらないレベルですね

AIの力を借りずに撮影したい場合は、マニュアル操作ができる「プロ設定」でシャッタースピードや ISO感度を自由に調整できるのもメリットです。

自撮りさいきょうマシーン

加えて、Pixel Pro 9には42メガピクセル(4,800 万画素)の自撮りカメラが搭載されています。

そんなもの必要ないでしょ?と思っていたのですが…、ついつい撮りたくなってしまうような機能がたくさん盛り込まれているんです。

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上の自撮り写真は「手のひらタイマー」機能を使ったもの。カメラの前で手を挙げて手のひらを見せると、3秒のカウントダウンののちにパシャリ。特に複数人が集まってグループ撮影するときに有効です。

ほかにもハンズフリーで自撮りする方法は

  • カメラのタイマーを使う
  • Googleアシスタントを使って音声で操作する

のふた通りがあります。

241021_pixel9pro_erasing

AIを使った画像編集も相変わらず充実しています。

おなじみ「消しゴムマジック」で後ろに映り込んだ人影を消去・またはカモフラージュすれば、SNSに投稿しても差し支えのない写真ができあがります。

新しく加わった「一緒に写る」は、撮影者と被撮影者とが並んで一枚の写真に収まるように写真を合成してくれる機能

そして「ベストテイク」は、何枚か連写したグループ写真をAIが見比べて、写っている人物それぞれを一番いい表情に挿げ替えてくれる機能なんですが、これがなかなかおもしろい! 集合写真を必ず何枚か撮っておくことを習慣化すれば、この機能を使うことができます。あえて一番フザけた表情を手動で選ぶことも、もちろん可能ですよ。

アップデート保証期間は最低7年間

もうひとつ、今回Pixel 9 Proを購入する決め手となったのが長期間にわたるアップデート保証です。

Pixel 9 シリーズの3機種は、発売から最低7年間にわたってセキュリティアップデート・OSアップデート・Pixelの新機能アップデートが受けられます。次の「Pixel Drop」では、どんな新機能がお披露目されるのかも楽しみ。

長く使えば使うほど中身が成長してくれる端末だからこそ、大事に使っていきたいと思います。

Source: Google (1, 2, 3)

Text,Photo: 山田ちとら

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