美術館でよくある音声ガイド、街中で使えたらもっと楽しいかも?

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Photo: 小野寺しんいち
音声コンテンツを聴くSARFの画面

美術館とかで、作品ごとの説明を音声で聴けるアレ。

これからもっといろんな場所で、いろんなコンテンツが聴けるようになっていくかもしれません。

2018年から運用が始まった「SARF(サーフ)」は、エイベックスが手掛ける、特定の場所に紐づけられた音声コンテンツをスマホで聴くことができるアプリです。美術館の音声ガイドはもちろんのこと、これまで、自治体やアニメと連携した音声コンテンツを提供してきました。

このSARFが新たに「SARF+」となり、いわゆる音声ガイドはもちろん、推し活などが捗る機能が追加されます。

SARFってどうやって使うの?

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Photo: 小野寺しんいち
黒い物体がビーコンを発信する機器

SARFはGPSで設定された場所やビーコンを発する機器が取り付けられた場所の近くに着くと、スマホの位置情報が用いられ音声がスタートするという仕組みです。

和歌山の「友ヶ島第三砲台美術館」は、SARFを活用し、島内の砲台をはじめとする要塞施設に音声スポットを配置。音声解説や音声ドラマを聴きながら楽しむ展示が作られました

また、アニメ「さんかく窓の外側は夜」とコラボレーションして、作品の舞台となった場所を音声コンテンツを聞きながら巡る、聖地巡礼コンテンツなども制作されました

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Image: 小野寺しんいち
SARFの画面

機能アップデートで、さらなる活用を目指す

そんなSARFがこの度、SARFを使う企業やクリエイターの利便性を向上させるアップデート(課金機能、利用者情報の分析機能、エイベックスのアーティストや声優などを起用したプロモーションなどの追加)を実施し、SARF+となりました。

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Photo: 小野寺しんいち
音声コンテンツが紐付けられた場所を示すSARFの画面

例えばアーティストやアイドルとコラボした有料の音声コンテンツを場所と紐づけて提供するなど、新たな音声ビジネスが展開される可能性が考えられます。

この機能拡充を受けて、ユーザーとしてはこれからもっとコンテンツが増えることを期待したいところ。個人的に音声コンテンツって今後さらに発展していく可能性を秘めている領域だと思うんです。

耳だけで楽しめる音声コンテンツって、目や体は他の作業をしながらでも楽しめるのが魅力ですよね。聞きながら何かをする、の"何か"に色んな組み合わせがあるんじゃないかと思うんです。

SARFのような事例では、実際に動き回ってモノに触れるという体験に聴覚情報が加わることで、さらに体験が豊かになるって面白さがあると思います。

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Image: エイベックス

今回のアップデートを受け、10月11日から27日の期間、Osaka Metroの8駅にLDHのアーティストが語る音声コンテンツが設置されます。10月26日、27日に開催される「LDH LIVE-EXPO2024」との連動企画です。

作品や建物を見て回る時の解説しかり、他にもどんどん有効な使い方が出てくる未来に期待したいです。

Source: SARF

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