再びiPhoneからPixelに乗り換えた話。やっとたどり着いた、自分史上最高のスマホ

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Photo: 山田ちとら

Google Pixel 9シリーズのスマートフォンが発売されたのをきっかけに、iPhone 13からPixelに乗り換えました

相棒に選んだのはGoogle Pixel 9 Pro(256GB)のローズクォーツ色。今後しばらくは買い替えをせずに、少なくとも破損させてしまったり、なにかしらの理由で使用を継続することが困難になってしまわないかぎりは、このスマホをなるべく長く使っていきたいと思っています。

4年間で5台目のスマホ

みなさんは、どれぐらいの頻度でスマホを買い替えているでしょうか。

内閣府が8,400世帯を対象に行った消費動向調査(2024年3月版)によれば、スマホを含む携帯電話全般の買い替え年数は平均して4.5年だったそうです。買い替えの理由としては「故障」が40%を占め、最多でした。

身のまわりでも4〜5年に1回新しいスマホに買い替えるパターンが多いように見受けられます。つい先日も、2020年11月に同タイミングでiPhone 12 miniを購入した友人が、バッテリー寿命を理由にiPhone 16を買おうか検討していると話していました。

一方で、友人が4年間大切にiPhone 12 miniを使い続けてきた間に、わたしは4回スマホを買い替えました。2022年11月にはGoogle Pixel 7 Proに、2023年10月にはSamsung Galaxy A04eに、さらに2023年12月にはiPhone 13に機種変更したという異常さ。なぜこんなに頻繁にスマホを買い替える必要があったのか、あらためて自分に問うてみる機会となりました。

新製品の魅惑

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そもそもわたしが次々とスマホを買い替えていった理由のひとつに、新しいモノへの期待感がありました。

スマホは、毎年のモデルチェンジやOSのアップグレードを経て、日々進化し続けています。より処理速度が速く、より美麗で、より便利な機能が搭載された新モデルを目にするたびに、「このスマホを手に入れたらこんなことができそう」と、あたかもスマホが自分の能力を補ってくれるかのような錯覚を起こしてしまっていました。

新しいモノは、ワクワクします。最新のテクノロジーで生活を豊かにしたいと夢想させられます。しかしながら、実際にわたしが新しいスマホを使いこなせているかというと……答えは否です。

スマホを使いこなせていない現状

iPhone 13の使用状況

ぶっちゃけて言うと、わたしはプライベートではスマホをまったくと言っていいほど使いこなせていません。1日の平均スクリーンタイムはだいたい3時間。その時間のほとんどをLINEやWhatsAppなどのコミュニケーションツールに費やしています。それ以外では写真撮影、音楽再生、ヘルスモニタリング、地図アプリ、レコーダーアプリなどをぼちぼち使っているのみです。

Pixel 9 Proの使用状況。使う時間がちょい増えています

動画はほぼ見ません。ゲームもしません。以前はSNSに入れ込んでいたのですが、それもやめました。趣味はもっぱらアナログなものばかり。

最新の機能を兼ね備えたピカピカのスマホは、わたしにはもったいないのが正直なところ。いっそダムフォン(通話中心のシンプルな携帯電話)にしたほうがよかったのかも?

それでもPixelスマホを買った理由

では、なぜ174,900円(iPhone 13の下取り価格53,000円とストアクレジット32,100円を引くと実質は89,800円)を払ってまで、最新のGoogle Pixel 9 Proを手に入れる必要があったのか。

それは、Google Pixelが仕事用スマホとして卓越しているからです。

ライターという職業柄、Google Pixelのレコーダーアプリをめちゃくちゃ重宝しています。リアルタイム文字起こしの精度が高く、データを扱いやすいのが最大のメリット。使用するのに定額料金はかかりません。

そのほかにも、Gmailを軸とした一連のGoogleプロダクトに日々助けられています。公私にわたって複数のGoogleアカウントを使い分けたり、Google Photo上でアルバムを作成して写真を共有したり。海外に住んでいた頃は、よくGoogleレンズGoogle翻訳のお世話になっていました。

Pixelスマホでしか撮れない絵がある

Google PixelとiPhoneとでは写真の写り方も違います。2022年10月に発売されたGoogle Pixel 7(上)と、2021年9月に発売されたiPhone 13(下)では、同じ夜景を写してもこんなに異なる印象に。

Pixel 9 Proで撮影

好みにもよるとは思いますが、暗所でも細部まできっちりと写し取ってくれるPixelスマホのカメラに、個人的には信頼を寄せています。

Pixel 9 Proには8 Proと同様にプロ設定と最大30倍の超解像デジタルズームが搭載されているほか、画像編集機能としてGoogle独自の消しゴムマジック・音声消しゴムマジック・編集マジック・ベストテイク、そして新しく「一緒に写る」も加わっています。日常的に写真を撮っているわたしにとっては、どれも魅了的な機能ばかりです。

持ちやすさが向上したPixel 9 Pro

これだけPixelスマホを推しておきながら、そもそもなぜ以前使っていたPixel 7Proを使い続けてこなかったのかというと、落として壊してしまったから

Pixel 7 Proといえばつるりと丸みを帯びたデザインが魅力的でしたが、それが逆に扱いにくかったのも実感としてありました。加えて、わたしの手には収まりきらないサイズだったので、しょっちゅう落としていたあげく、最終的には1年でディスプレイが反応しなくなってしまいました。本当にもったいないことをした…と、今でもくやしい思いです。

翻って、最新のPixel 9 Pro。こちらは高さ・幅・厚さの全方向においてサイズダウンしており、背面には光沢マット仕様のカバーガラスが採用されています。側面のややiPhoneライクな角ばった形状も、持ちやすさを向上させていると感じます。

自分史上最高のPixelスマホに期待しかない

「私の手にもフィットするGoogle Pixel Pro、ついにきたーー!」と嬉しくなりましたし、購入の決め手にもなりました。もちろん万が一に備えてケースはつけますし、Preferred Care(正規保証サービス)にも加入しますけどね。

これは私見ですが、Pixelスマホのアップデートには毎年ワクワクさせられますね。デザインが大胆に変更されていたり、インカメのスペックがバケモノ化していたりと、毎年どこかに大きなサプライズが用意されてきました。

そんななかでもGoogle Pixel 9 Proはこれまで触ってきたPixelスマホの中で自分にとって最も扱いやすく、魅力的な機能てんこもりの史上最高 Pixelスマホです

というわけで…、スマホを使いこなせていないわたしなりに悩んで、購入を決心したPixel 9 Pro。

分不相応な買い物だったかもしれません。でももう買い替える必要がなくなったので、今後はPixel 9Proを落とさないよう丁寧に扱って、できるだけ長く使い続けていこうと思います。

Source: Google, e-Stat 消費動向調査
Photo: 山田ちとら

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