認証がないと乗車しにくくなる? Uberが乗客に公式マークを導入

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Image: Henry Saint John / Shutterstock.com

公式認証マーク、Uberにも登場。

その昔、有名人の名前の横の青いチェックマークはTwitter(現在のX)だけのものでしたが、今ではSNSのほとんどが導入しています。そして今度はSNSの世界を飛び出して公式マークがUberにも。ドライバーを狙った詐欺を防ぐため、新しい乗客認証システムとして公式マーク導入を発表しました。今のところオプションのようです。

導入の理由は?

Uberの公式ブログには「私たちは乗客とドライバーの間の信頼に基づくプラットフォームの構築に専念しています。その信頼関係をサポートするために、全ての人がより安全で安心できるように設計された新しい乗客認証措置を導入します」と書かれています。これまでUberのドライバーたちは乗客から嘘のクレームを受けて料金が払われないなど詐欺の標的になることが多かったようですが、実際、こういったドライバーの被害がどの程度広がっているのかはよくわかっていません。

認証の仕方

Uberによると、乗客は同社のシステムによって認証されるようになるとのこと。乗客がすでにアップロードした情報(名前や電話番号など)をサードパーティのデータベースと照合して、本人であることを確認して認証マークを付与するようです。何らかの理由で認証できない場合、Uberはユーザーに政府発行の身分証明書の写真とセルフィーをアップロードすることを許可していて、画像が分析されます。

身分証明書とセルフィーの両方が信頼できるサードパーティによって確認されると、認証済みに。この個人情報はドライバーと共有されることはありせんが、ドライバーは乗客が認証されているかどうかを見ることができます。

個人情報だけど大丈夫?

結構な個人情報を集めることになりますが、Uberの公式サイトのQ&Aには「すべての個人データは、安全な暗号化を使用するなど、保存および送信時に保護されています」と記載されているだけ。これまでUberは少なくとも3度重大なハッキング被害を受けていることもあり、身分証明書と顔写真をアップロードするのは安心!とは言い切れないかもしれません。

また、Uberは警察から要請があった場合、個人情報を法執行機関と共有する可能性があることを明らかにしています。「当社の法執行ガイドラインに従い、Uberは電子通信プライバシー法(ECPA)およびその他の法的権限に基づく法的手続きで情報を要求された場合、または当社のガイドラインに概説されている緊急事態において、米国の法執行機関にアカウント情報を開示します」とサイトには記載されています。

繰り返しですが、セルフィーや身分証明書をアップロードして認証を受けるのはあくまでオプションです。ただ、認証されていないとドライバーから避けられ、乗車しにくくなる可能性も出てきそうですね。

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