衝撃の事実…現代人の脳の0.5%はプラスチックだったりする

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Image: SIVStockStudio / Shutterstock

たかが0.5%、されど0.5%…。

脳の0.5%がプラスチック

人間の脳の0.5%はプラスチックでできている。

人間の検体から採取した脳サンプルを分析したところ、重量の平均0.48%がマイクロプラスチック片(5mm以下のプラスチック)だったという研究結果が発表されました。アメリカ国立医学図書館のウェブサイトにプレプリントとして掲載された研究論文は、現在査読中です。

研究を率いたニューメキシコ大学のMatthew Campen教授は、今回の発見についてThe Guardianに

かなり憂慮すべきです。私たちの脳には、想像以上の、あるいは許容範囲以上の量のプラスチックが入り込んでいます。

話しています。

研究者は2016年から2024年の間に、ニューメキシコ州アルバカーキの検視官事務所から採取した人間の肝臓、腎臓、脳の前頭皮質の解剖サンプルを分析しました。その結果、すべての臓器でプラスチックの量が増加していましたが、最も憂慮すべきは脳で、2024年に発見されたプラスチックの量は、2016年比で平均50%も増していたといいます。脳サンプルのプラスチックの量は、肝臓や腎臓よりもはるかに多く、他の臓器と比較して7倍から30倍だったそうです。

臓器で最も多く見つかったプラスチックは、ポリ袋やペットボトルに使用されるポリエチレンでした。著者は論文の要約に

研究結果は、マイクロプラスチックとナノプラスチックが人間の脳に集中的に蓄積され、時間の経過と共に濃度が上昇していることを明らかにしました。

と記しています。

懸念される健康への影響

過去の研究では、魚の脳から異常行動を引き起こす原因となるナノプラスチックが見つかっていて、人間にも同じことが起こり得ると指摘されています。しかし、脳灰白質に蓄積される正確な量については議論の余地がありました。

マイクロプラスチックは、神経異常を含む多くの健康問題と関連しています。ある医学文献では、多くの慢性疾患やDNA損傷、臓器機能不全、代謝異常、免疫反応への悪影響と関係があるとされています。

今回の研究は、マイクロプラスチックの増加と、アルツハイマー病やその他の認知症の世界的な増加率の上昇が一致していることを指摘しています。

Campen教授は、プラスチックが脳に与える影響についてこう話します。

どれだけの量までなら、脳にプラスチックを詰め込んでも問題が起こらずに済むか、私にはわかりません。

時に、「わからない」ほど怖いものはありませんよね…。

あれにもこれにもマイクロプラ

微小なプラスチックは、歯磨き粉やビール、ハチミツ、塩、砂糖、水道水やボトル水など、人間が体内に取り込む多くの製品から見つかっています。このリストには、私たちが吸い込んでいる空気の中を漂う目に見えないプラスチック微粒子は含まれていません。

あ、人間が口や鼻から摂取するわけじゃありませんけど、マイクロプラスチックは雲の形成や天気にも影響を与えるかもしれないそうですよ。


0.5%って、脳1kgあたり5gがプラスチックってことに。クレジットカード1枚分くらいですね。脳だけじゃなく、現時点で人間がどれくらいプラスチック製になっているのか、そしてこれからどれくらいプラスチック化していくのか知りたい…いや、やっぱり知りたくない。

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