大人のモルモット並みの大きさのダイヤモンド発見される

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Photo: Lucara Diamond Corp.

大人のモルモット並みの大きさのダイヤモンドが見つかりました。

先日、ボツワナで史上2番目に大きいとみられる2492カラットのダイヤモンドの原石が見つかったそうです。

発見したのはルカラ・ダイヤモンド社

巨大なダイヤモンドの原石を発見したのは、鉱山会社のルカラ・ダイヤモンド社。同社は、岩の中にあるダイヤモンドを検出する「メガダイヤモンド回収X線透過技術」を使って、傷つけることなく見つけたそうです。

ルカラ社はこれまでにも1109カラットの「レセディ・ラ・ロナ」や、1758カラットの「セウェロ」といった大きなダイヤモンドを見つけています。

世界最大級のダイヤモンドは英国王室所有の「カリナン」

世界で1番大きなダイヤモンドは、1905年に南アフリカで発見された3106カラットの原石。鉱山の所有者トーマス・カリナンにちなんで「カリナン」と名付けられたこの原石は、オランダのアッシャーダイヤモンド社が研磨し、大きなダイヤモンド9個、小さなブリリアントカットダイヤモンド96個になっています(想像していたより少ない! )。

これら「カリナン」は、宝飾品になってイギリス王室に代々伝わっています。

ダイヤモンドの価値って?

ダイヤモンドは炭素のみからできています。鉛筆の芯にも含まれる材料なのですが、マントル層の上部、地下130km〜200kmの2000℃以上ある場所で、70,000万以上の気圧がかかるとダイヤモンドになります。

でもそれだけでは美しいダイヤモンドとはいえません。猛スピードで地表の方に押し出され、一気に冷却される必要があるんです。速度がなければ黒くなって終わりです。

いろんな偶然が重ならなければできないダイヤモンドは、地球上もっとも硬い鉱物であり、その透明度の高さから「清浄無垢」といった石言葉を持ちます。これが結婚を連想させるために婚約指輪として人気が高い理由です。

しかし、宝飾品としてだけでなく、地球の歴史を知る手がかりとしての価値もあるんです。

たとえば、「超深部ダイヤモンド(または超深部起源ダイヤモンド)」には、古代の地球の下部マントルに由来する鉱物などが含まれていることがあります。ダイヤモンドの硬さがあるからこそ、その鉱物の形態を維持したまま地上に持ってこられるわけです。そういったダイヤモンドに内包された鉱物は装飾品としてのダイヤモンドの美的価値は落としてしまうものの、科学者にとっては宝石以上の価値があるんですよ。

今回見つかった2492カラットのダイヤモンドは、まず、ボツワナのマシシ大統領にお披露目されるそう。その後のことは決まっていないみたい。

やっぱり、英国王族に伝わる「カリナン」のように、大きなカットと小さなカットになるのかな。1カラットのブリリアントカットだったら何個くらいできるのだろう(カットの途中でできたクズダイヤでいいから欲しい……)。

Source: IFLS

Ref: 『知りたいことがすべてわかる 宝石・鉱物図鑑

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