病院に「頭がい骨の断片」を紛失されてしまった男性が悲惨すぎる

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Image: DmyTo / Shutterstock.com

モノみたいに失くさないでよ!

友達に本を貸して失くされてしまうことってあります。でも本とか物ならもう一度買い直すことができます。でももう手に入らないものだったらショックですよね。

その中でもかなりひどい「失くされもの」がアメリカのジョージア州で起こりました。ある男性の頭蓋骨の一部です。脳手術中に頭蓋骨のかけらを病院が失くしてしまったのです。そのため、男性は複数回の手術を受けることになり、10万ドルの手術費を病院から請求されたという泣きっ面に蜂状態。

どうしてそんなことに?

ワシントン・ポスト紙によると、その男性フェルナンド・クラスターさんと妻のメリンダ・クラスターさんは、術後にアトランタにあるエモリー大学病院を相手に訴訟を起こしたとのこと。失くなってしまった頭蓋骨の断片はけっこう大きめで直径12cm×15cm。脳出血の緊急手術の際にフェルナンドさんの頭蓋骨から取り出されたものでした。脳の腫れが引いた数週間後に元の場所に戻す予定だったそうです。しかし、病院はそれを紛失してしまったとのこと。

エモリー大学病院のスタッフが頭蓋骨の断片を取りに行った際、「複数の骨弁に患者の識別情報が不完全または欠落しており、どれがクラスター氏のものかを確実に判断できなかった」とクラスター夫妻の法的訴状に状況の説明がされています。

合成材料で修復

結果、頭蓋骨の断片の代わりに病院はフェルナンドさんの頭を合成材料で修復せざるをえなくなり、最初の手術から12日後に手術で埋め込まれました。ポスト紙によると、この合成材料に19,000ドル(約270万円)の費用がかかったとのこと。その後、フェルナンドさんは最初の手術による感染症にかかり、さらに手術を受けることになりました。災難が続いた夫婦は最初の手術と病院のミスによって、14万6845ドル(約2100万円)を超える額を支払うことに。そりゃ訴訟起こしますよね...。

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