Googleマップのタイムライン機能、ウェブ版廃止もモバイル版は継続

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Photo: Kyle Barr / Gizmodo US

Googleマップのタイムライン機能をウェブ版で愛用している方に悲報です。

ウェブは廃止、アプリのみになり、過去のルートを保存したい場合は、アプリにインポートする必要があります。

タイムライン(正式にはロケーション履歴)は、ユーザーが過去に訪れた場所やルートを含む、過去の行動を記録する機能です。これにより、最近家族と行った旅行の思い出を辿ったり、二日酔いの朝に昨晩訪れた2件目、3件目に行ったバーの記録を遡ることで、失った記憶を補完することができます。

これまではモバイル版とウェブ版の両方でバックグラウンドで利用できましたが、Google(グーグル)は年末までにウェブ版を廃止するとのこと。そう、今すぐ廃止になるわけではありませんよ。

プライバシーの課題を解決する仕様変更

Googleマップは知られざる便利な機能がいくつかありますが、その中でもこのタイムライン機能は間違いなく最も便利な機能のひとつです。

しかし、この機能を「オン」にすることで、常時ユーザーの位置情報がトラッキングされるため、便利な一方でプライバシーの課題もあります。

そのためGoogleは、このタイムライン機能をモバイル限定にし、位置情報データは端末にのみ保存される仕様に変更します。もし複数の端末を持っている場合は、それぞれの端末にデータが保存されることになります。機種変更時も、バックアップしたデータを新しい端末にインポートする必要があります。

これらの仕様変更は、ユーザーにはメールや通知で案内されていて、段階的に展開されていきます。訪問履歴と経路が失われないようにするには、12月1日までに設定を変更する必要があるとのことです。

リリースした機能を定期的に廃止していくことに定評があるGoogleですが、今回は仕方ないのかなと思いますね。クラウド上でウェブとモバイルの位置情報の同期は、プライバシー的にも不安ですし、データが悪用されるリスクにもなります。

この仕様変更は、ユーザーが対応するには充分に時間的猶予もあると思うので、タイムラインを愛用している人は忘れずに早めに対応しておきましょう。

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