無印で人生の"折り返し"を意識した「暮らし術」

須藤さん宅のリビングルーム

(出所:『大人が選ぶ無印良品』)
子どもが独立したり、親の介護が始まったり、生活に大きな変化を迎える50代・60代。「人生後半」を心地よく過ごすために、不要なものを極力減らして、すっきり・軽やかな暮らしをしたいものです。
そのようなとき、助けになるのがシンプルな「無印良品」の商品。今回は「暮らしをよりよくするために、ものを選んでいたら、自然と無印良品が集まっていました」、という整理収納コンサルタント・須藤昌子さんの活用術をご紹介します(本記事は『大人が選ぶ無印良品』から一部を抜粋・再編集したものです。前記事はこちら)。
※写真説明の中で( )で数字がついている商品は、本記事の最後で紹介している愛用品リストで商品名や価格を紹介しています。商品の情報は2024年4月時点のものです。
*外部サイトでは写真をすべて見られないことがあります。そのときは本サイト(東洋経済オンライン)内でご覧ください。

本当に必要なもの・こと以外は手放して

【job title 】整理収納コンサルタント
【name】須藤昌子さん
【profile】暮らしも考え方もラクにする整理収納術を提案する片づけのプロ。ブログやセミナー、著書も人気。https://ameblo.jp/room-cozy
【age】56 歳
【housing pattern】一軒家
【housemates】夫(59 歳)、娘(15 歳)

卓上用ティシューペーパー

今まで当たり前のように一般的なティッシュを使っていましたが、大きいサイズに意味はないなと感じて、じゃまにならない無印良品の卓上用ティシューペーパー(1)をセレクト。ケースも無印良品(出所:『大人が選ぶ無印良品』)

道具を収納しているトレー

キッチンカウンターで郵便物のチェックや簡単な事務作業をするので、道具はいつもトレーの上にスタンバイ。無印良品のアルミカードケース(2)は付箋を入れるのに使っています。ハサミも無印良品(出所:『大人が選ぶ無印良品』)
【写真】整理収納のアイデアがいっぱい、参考になる無印良品の活用術(17枚)

収納箱

煩雑になりがちなコード類はこの無印良品の収納箱(3)に。PCを持ち歩く機会が多いので、取り出しやすいフラップ式が便利。安定した四角い形もいいし、過熱対策もきちんとされていて安心です(出所:『大人が選ぶ無印良品』)

アクリル仕切りスタンド、ファイルボックス

(写真右)無印良品のアクリル仕切りスタンド(4)にタブレットなどを立てて、充電コードも使いやすいようにセット。このスタンドは、本や書類などの収納にも使いまわせてムダがないところがお気に入り
(写真左)無印良品のファイルボックス(5)にバーをかけて、ゴミ袋を分類。在庫管理もしやすく、ゴミ捨てのゆううつさが軽減されます。ファイルボックスは頑丈なので、ほかの場所でも活躍中
(出所:『大人が選ぶ無印良品』)

整理収納コンサルタントとして、大人世代の片づけ術を発信している須藤さん。ものの整理は、“当たり前”を見直すことからスタートしてほしいと話します。

「私たち世代の女性は、母親や妻としての役割など、自分以外のことで忙しくしてきたために、大事なものを見極められなくなりがち。“こうすべき”という考えにとらわれていることも多いです。でもその固定観念を捨てるとラクになるよって伝えたくて。

ミニマリストになる必要はないし、個々に合わせてフレキシブルに対応すればいい。人生の“折り返し”を意識して、本当に必要なものだけを持つシンプルな生き方を、私自身も目指しています。無印良品のアイテムはそんな暮らしにフィットするものが多いですよね」

「動けるうちに変えておこう」

暮らしを整える一環として昨年、1階の和室を洋室にリノベーション。デイベッドを置き、客間を兼ねた空間に。

「年齢を重ねると、意外と洋室のほうがラクだなと気づいて。以前、具合の悪かった母を2階まで連れて行くのが大変だったので、自分たちの将来も考えて動けるうちに変えておこうと思ったんです」


リノベーションした和室

リビング・ダイニングのとなりの元和室。以前押し入れだったスペースをオープン棚に変え、よく使うものを収納しています(出所:『大人が選ぶ無印良品』)

押し入れだったスペース

もともとは押し入れだったスペース(出所:『大人が選ぶ無印良品』)

平台車を活用したバック置き場

重いものものせられる無印良品の平台車(8)とブックエンドをバッグ置き場に(出所:『大人が選ぶ無印良品』)

目標は“無意識にゆったりできるインテリア”

たくさんのアイテムを駆使して、美しい収納を実現している須藤さんのお宅。シンプルなボックスが並んでいる収納スペースは圧巻です。収納アイテムはいろいろなものを試しながら、本当に必要か、収納したいものに合っているか、その場所に置けるのかを吟味しながら買っているそう。

「目標は“無意識にゆったりできるインテリア”。毎日使うものは、イライラしていても急いでいてもスムーズに取り出せ、ストレスなくしまえる工夫をすることが大切。そういう収納が、自分の機嫌をとるのに一役買ってくれると思うんです」


引き出し式のケース

ペットのおもちゃや散歩グッズなどを入れているコーナー。ものの種類やサイズに合わせて、無印良品の引き出し式のケース(9)やボックスを活用。パッと見て中身がわかるようにラベリングしています(出所:『大人が選ぶ無印良品』)

文房具収納の様子

娘がダイニングで勉強するので、すぐ近くの棚に道具を置き、着手しやすい環境に。棚の上に置いている無印良品の整理トレー(10)には文房具を。スタッキングもできて省スペースだし、取り出す手間もかかりません(出所:『大人が選ぶ無印良品』)

小物収納ボックス

洗面室の棚の中でも無印良品のボックスを多用して、洗面用品や掃除グッズなどを収納。小さな引き出し式の小物収納ボックス(11)は入浴剤や石けん、コットンや歯間ブラシなど、細かいものの仕分けに(出所:『大人が選ぶ無印良品』)

汎用性があるのも無印の魅力

日々の暮らしをよりよくするためのもの選び。それを続けていたら、いつの間にか無印良品が増えていたといいます。

「たとえば無印良品のボックスは、収納力の面でみると“四角い形”が特徴的。下部が狭くなっていたり丸くなっている形に比べて入れやすいし、収納量も増えますよね。また、ボックスに限らず汎用性があり、生活スタイルが変わってもほかの用途で使えるのも利点です」

ポリブロ連メイクボックス

無印良品のポリプロピレンメイクボックスは、中身が見える半透明素材と丈夫なつくりで、重い洗剤類やハンドソープなどのストックにぴったり(12、13)。高さ違いを重ねられるのも便利で、収納力がアップ(出所:『大人が選ぶ無印良品』)

洗面所の様子

洗面用品は扉つき収納の中に隠し、ホテルのようにさっぱりとした空間に。洗面ボウルの下には無印良品のハンガー(14)やメッシュバッグ、洗濯かごなど、ランドリー関連のアイテムを(出所:『大人が選ぶ無印良品』)

ものを減らして心に余裕を

日々整理している須藤さんですが、今後、ものをもっと減らしていきたいと思っているそう。

大人が選ぶ無印良品 (主婦の友生活シリーズ)

「ものが多いと、そのことを考えるのに時間と手間を使ってしまいますよね。今必要ないもの、もう使わないものを見極めて、捨てていきたいです。そうしたら自分にも余裕ができるし、たとえ何かあっても、残る家族にも迷惑をかけずにすみますから」

クローゼット

衣服やアクセサリー類をしまっているクローゼット内の収納アイテムは、白とグレーと透明で統一。服はフェルトや不織布の軽くてやわらかい無印良品のケース(15)に、小物類は小引き出しや工具箱に(出所:『大人が選ぶ無印良品』)

無印良品のスチール素材の工具箱(16)は、マグネットを貼りつけられて時計などを吊るせるのが魅力(出所:『大人が選ぶ無印良品』)

収納キャリーボックス

無印良品の収納キャリーボックス(17)は、浅くて仕切りつきなので中にあるものが一瞬で把握できます(出所:『大人が選ぶ無印良品』)

須藤さんの愛用品リスト

須藤さんの愛用品リスト *商品の情報は2024年4月時点のものです(出所:『大人が選ぶ無印良品』)
【写真】整理収納のアイデアがいっぱい、参考になる無印良品の活用術(17枚)

(主婦の友社)

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