無印で人生の"折り返し"を意識した「暮らし術」
本当に必要なもの・こと以外は手放して
【name】須藤昌子さん
【profile】暮らしも考え方もラクにする整理収納術を提案する片づけのプロ。ブログやセミナー、著書も人気。https://ameblo.jp/room-cozy
【age】56 歳
【housing pattern】一軒家
【housemates】夫(59 歳)、娘(15 歳)
整理収納コンサルタントとして、大人世代の片づけ術を発信している須藤さん。ものの整理は、“当たり前”を見直すことからスタートしてほしいと話します。
「私たち世代の女性は、母親や妻としての役割など、自分以外のことで忙しくしてきたために、大事なものを見極められなくなりがち。“こうすべき”という考えにとらわれていることも多いです。でもその固定観念を捨てるとラクになるよって伝えたくて。
ミニマリストになる必要はないし、個々に合わせてフレキシブルに対応すればいい。人生の“折り返し”を意識して、本当に必要なものだけを持つシンプルな生き方を、私自身も目指しています。無印良品のアイテムはそんな暮らしにフィットするものが多いですよね」
「動けるうちに変えておこう」
暮らしを整える一環として昨年、1階の和室を洋室にリノベーション。デイベッドを置き、客間を兼ねた空間に。
「年齢を重ねると、意外と洋室のほうがラクだなと気づいて。以前、具合の悪かった母を2階まで連れて行くのが大変だったので、自分たちの将来も考えて動けるうちに変えておこうと思ったんです」
目標は“無意識にゆったりできるインテリア”
たくさんのアイテムを駆使して、美しい収納を実現している須藤さんのお宅。シンプルなボックスが並んでいる収納スペースは圧巻です。収納アイテムはいろいろなものを試しながら、本当に必要か、収納したいものに合っているか、その場所に置けるのかを吟味しながら買っているそう。
「目標は“無意識にゆったりできるインテリア”。毎日使うものは、イライラしていても急いでいてもスムーズに取り出せ、ストレスなくしまえる工夫をすることが大切。そういう収納が、自分の機嫌をとるのに一役買ってくれると思うんです」
汎用性があるのも無印の魅力
日々の暮らしをよりよくするためのもの選び。それを続けていたら、いつの間にか無印良品が増えていたといいます。
「たとえば無印良品のボックスは、収納力の面でみると“四角い形”が特徴的。下部が狭くなっていたり丸くなっている形に比べて入れやすいし、収納量も増えますよね。また、ボックスに限らず汎用性があり、生活スタイルが変わってもほかの用途で使えるのも利点です」
ものを減らして心に余裕を
日々整理している須藤さんですが、今後、ものをもっと減らしていきたいと思っているそう。
「ものが多いと、そのことを考えるのに時間と手間を使ってしまいますよね。今必要ないもの、もう使わないものを見極めて、捨てていきたいです。そうしたら自分にも余裕ができるし、たとえ何かあっても、残る家族にも迷惑をかけずにすみますから」
(主婦の友社)
06/15 16:00
東洋経済オンライン