「マスターカード」でタッチ決済、鉄道や路線バスで利用可能に…インバウンド客の利便性アップ

 三井住友カードなどは16日、クレジットカードのタッチ決済で公共交通機関を利用できるサービスに、国際ブランドの「マスターカード」が新たに加わったと発表した。17日以降、国内の一部の鉄道や路線バスなどで、順次利用できるようになる。

タッチ決済用の自動改札機が導入されている福岡市営地下鉄(2022年5月撮影)

 三井住友カードの公共交通機関向けのタッチ決済システム「ステラトランジット」は、クレジットやデビット決済機能が付いたカードやスマートフォンを改札機の端末にかざすことで運賃の支払いができる。切符の購入や交通系ICカードへのチャージが必要なく、インバウンド客などにとって交通機関が利用しやすくなると期待されている。

 これまで、ビザやジェーシービー(JCB)など国際6ブランドで対応を進めていたが、マスターカードは対応できなかった。システムの対応が済んだことで、主要な国際全7ブランドでタッチ決済が利用できる環境が整った。第一号として、17日から福岡市地下鉄の全36駅で導入される。

 タッチ決済の利用には、改札機にクレジットカードなどを読み取る専用端末が設置されている必要がある。三井住友カードはキャッシュレス決済普及のために、ステラトランジットの導入を進めており、10月16日時点で32都道府県、131の事業で導入されている。

クレジットカードのタッチ決済イメージ(画像は一部修整しています)

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