スズキの世界戦略車「フロンクス」インド工場から輸入…社長「満を持しての投入だ」

 スズキは16日、新型のスポーツ用多目的車(SUV)「フロンクス」の国内販売を始めた。スズキの主力市場であるインドの工場で生産し、日本に輸入する。大量生産により製造コストを下げて販売価格を254万~273万円台(税込み)に抑え、激戦区の小型SUV市場でシェア(占有率)拡大を図りたい考えだ。

新型SUV「フロンクス」を発表するスズキの鈴木俊宏社長(16日、東京都中央区で)

 フロンクスはスズキの世界戦略車で70か国以上で販売しているが、日本では未投入だった。

 発進時などに限ってモーターが走行を補助する「マイルドハイブリッド」を搭載し、燃費は1リットルあたり最大19キロ・メートル(WLTCモード)。立体駐車場にも収まるコンパクトなサイズで、狭い路地でも運転しやすい。路上の白線を検知してはみ出さないようにする車線維持支援機能など安全面も充実させた。

 同日記者会見した鈴木俊宏社長は、「満を持しての投入だ。インドでの生産は(価格が抑えられる)量産効果がある」と述べた。

ジャンルで探す