船井電機の上田智一社長、グループ企業含め全役職から退任…理由は非公表

 船井電機(大阪府大東市)は2日、上田智一社長(51)が9月27日付で退任したことを明らかにした。親会社の船井電機・ホールディングス(HD)の代表取締役をはじめ、グループ企業の全ての役職も退いた。理由は明らかにしていない。

退任した上田智一氏(2023年11月撮影)

 船井電機の社長には、財務省理財局次長や日本政策金融公庫専務などを務めた上野善晴氏(65)が就く。会長には元環境相の原田義昭氏(80)が就任する。船井電機HDの体制については非公表としている。

 船井電機は「現在、新たな経営体制がスタートし、経営計画を策定していく段階にある。計画は早期に公表したい」としている。

 船井電機を巡っては、2021年に上田氏がトップを務める出版会社の秀和システムに買収されて完全子会社となり、23年に持ち株会社制に移行した。業績が悪化していたテレビ事業からの脱却を掲げ、同年、脱毛サロン運営のミュゼプラチナムを買収したが、1年弱で売却している。

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