ソフトバンクグループ、オープンAIに710億円投資で合意…米ウェブメディア報道

 【ニューヨーク=小林泰裕】米ウェブメディアのジ・インフォメーションは30日、ソフトバンクグループ(SBG)が、運営する投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を通じ、米オープンAIに5億ドル(約710億円)を投資することで合意したと報じた。

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 対話型AI(人工知能)サービス「チャットGPT」を開発したオープンAIは現在、生成AI開発の資金確保に向け、米マイクロソフトや米エヌビディアなどと株式で65億ドル(約9300億円)の出資交渉を行っている。SBGの孫正義会長兼社長はこれまで、オープンAIへの投資に関心を見せてきたが、実際に投資するのは初めてになるという。

 資金調達と並行して、オープンAIは非営利組織から営利企業に転換する準備を進めている。転換には数年かかるとの指摘もあるが、営利企業に転換した後は、株主の経営への関与が強まる可能性もある。

 出資交渉は週内にも完了する見通しだ。この交渉で、オープンAIの企業評価額は約1500億ドル(約21兆円)と評価されており、世界の新興企業の中でトップクラスになる見込みだ。

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