深圳の男児刺殺受け、日中の定期航路50年記念式典が中止「お祝いふさわしくない」

 日本と中国を結ぶ定期航空路線が29日、1974年9月の開設から50年を迎えた。日本航空は東京・羽田空港で記念式典の実施を予定していたが、中国・ 深圳しんせん で日本人学校に通う男児が中国人の男に刺殺された事件を受けて中止を決めた。

JALの機体

 記念式典では鳥取三津子社長や国土交通省、在日本中国大使館の幹部らによるあいさつ、中国の伝統芸能の披露や記念横断幕の設置などが予定されていた。日航は「事件の直後で、お祝いの行事はふさわしくないと判断した」(広報)としている。

 一方、中国・北京首都空港では29日、日航の羽田行きの2便の乗客に向けて、日本語と中国語で「ご搭乗ありがとうございます」と書かれた横断幕が掲げられた。

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