NY円一時1ドル142円台に上昇、石破新総裁で1週間ぶり円高…前日の東京市場は「高市氏トップ」直後に下落

 【ニューヨーク=小林泰裕】27日のニューヨーク外国為替市場で、対ドルの円相場は一時1ドル=142円00銭台に上昇した。自民党総裁に石破茂氏が選出されたことを受けて円買い・ドル売りが進み、1週間ぶりの円高水準となった。

 27日の東京市場では、日本銀行の利上げに否定的だった高市経済安全保障相が1回目の投票でトップに立ち、円相場は一時1ドル=146円台半ばまで下落。決選投票で石破氏が逆転すると一転して円高が進み、4円程度上昇した。市場では新政権の下で日銀の利上げ姿勢が継続するとの思惑が広がった。

 米国のインフレ(物価上昇)沈静化で、米連邦準備制度理事会(FRB)が積極的に利下げを進めるとの見方も円買い・ドル売りを後押ししている。

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