キオクシア上場延期へ…株価がより高値となる時期を探る方針

 半導体大手のキオクシアホールディングス(HD)は、早ければ10月を目指すとしていた東京証券取引所への上場を遅らせる方針を固めた。現状の市場環境では株式公開しても十分な資金を確保できないと判断したとみられる。今後、同業他社の株価動向などをにらみ、より高値で売却できる時期を探っていく方針だ。

キオクシア子会社の北上工場(岩手県北上市で)

 キオクシアは8月に上場を申請し、上場時の時価総額が1兆5000億円規模となる可能性が指摘されていた。上場で得た資金は研究開発や設備投資に充てる計画。キオクシアは「適切な時期の上場を目指して準備している」とコメントした。

 キオクシアは東芝のメモリー半導体事業を分社化して発足。東芝に加え、米投資ファンドのベインキャピタルなどが出資している。

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