アップルの生成AI新機能、EUへの年内の提供を見送りか…利用者情報の安全性低下を懸念

 【ニューヨーク=小林泰裕】米ブルームバーグ通信などは21日、アップルが生成AI(人工知能)の新機能について、欧州連合(EU)域内での年内提供開始を見送る方針だと報じた。EUのデジタル市場法によって、サービスの安全性が低下する恐れがあるためだとしている。

 デジタル市場法は、巨大IT企業に対し、自社サービスの優遇措置を禁じ、競合する他社のサービスとも連携可能にすることを義務付けている。報道によると、アップルはこの要件によって、利用者のプライバシーやデータの安全性が危険にさらされる恐れがあると主張しているという。

 アップルは今月、独自に開発した生成AI機能、アップル・インテリジェンスを今秋から無料で提供すると発表した。

ジャンルで探す