島根原発2号機、12月上旬に再稼働へ…福島第一と同タイプでは「震災後初」に

 中国電力は15日、島根原子力発電所2号機(松江市)について、原子炉に核燃料を入れる「燃料装荷」の作業を28日に開始し、12月上旬に再稼働させると発表した。発電再開は同月下旬で、営業運転の再開は来年1月上旬になる見通しだ。

中国電力・島根原子力発電所(左は1号機、中央は2号機、右奥は3号機)

 同社によると、燃料装荷では、新燃料148体と、過去に2号機で使われていた燃料412体の計560体を、燃料プールから原子炉に移動させる。作業は約1週間かかり、その後に原子炉格納容器を閉じて、再稼働までに必要な試験を行うという。

 同社はこれまで、2号機の燃料装荷を10月、再稼働を12月としていた。今回は新規制基準に基づく安全対策設備の設置が終了したことなどから、燃料装荷の具体的なスケジュールを反映した申請書を15日に原子力規制委員会に提出した。

 2号機は、東日本大震災で事故が起きた東京電力福島第一原発と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)。今月29日に再稼働される予定の東北電力女川原発2号機(宮城県)も同タイプで、BWRとしては震災後初の再稼働となる見込みだ。

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