スタートアップカンファレンス「GRIC2024」開催、最高賞は水再生プラントのWOTA

フォースタートアップス<7089>とCIC Japan合同会社(東京都港区)が共催する国内最大級のスタートアップカンファレンス「GRIC2024」が14日に渋谷ヒカリエ(東京都渋谷区)で開かれ、約1万1000人が参加した。

スタートアップが競うGRIC PITCH

「日本のスタートアップエコシステムをグローバルへ」というテーマのもと、国内外の著名な投資家や登壇者を招き、日本のスタートアップが世界のエコシステムと接続することを目指すイベントだ。

「GRIC PITCH」では「GREEN」、「HEALTHCARE」、「UPRISING DIGITAL」3テーマで合計17社がピッチに登壇。国内外120名以上が審査し、全テーマの最優秀賞に当たる「GRAND AWARD」は、水道のない場所での水利用を実現するポータブル水再生処理プラント「WOTA BOX」や水道のない場所に設置できる新しい手洗いスタンド「WOSH」を開発しているWOTA(東京都中央区)が受賞した。

テーマごとに選ばれる「THEME AWARD」では、「GREEN」がWOTA、「HEALTHCARE」がナノテクノロジーと免疫療法の融合技術の実用化を目指す京都大学・三重大学発ベンチャーのユナイテッド・イミュニティ(同)、「UPRISING DIGITAL」が高解像度カメラや超音波プローブなどの各種センサーが捉えた点検データを蓄積・分析するAIデータプラットフォーム「HiBox」などを運営する東京工業大学発ベンチャーのハイボット(東京都品川区)に、それぞれ贈賞されている。

会場とオンラインでスタートアップの情報発信と交流を促進

会場では「GRIC STAGE」「SKY STAGE」などでセッションを同時開催し、三木谷浩史楽天グループ代表取締役会長兼社長によるキーノートスピーチがあった。このほかにも特別セッションとして実施される高速ピッチ「SPEED DATING」を開催。起業家が直接、事業相談する機会を提供した。

これに先立つ12、13日の2日間はオンラインで全12セッションを開催。イベントプラットフォームの「EventHub」を通じて参加者同士の交流も図った。

閉会挨拶をするフォースタートアップスの志水雄一郎社長

閉会挨拶をするフォースタートアップスの志水雄一郎社長

最後にフォースタートアップスの志水雄一郎社長が「私はスタートアップが大好きです。私は起業家が大好きです。私はイノベーションを信じています。私は人間の可能性を信じています。皆さんで一緒に最高の世界を作っていきましょう。私たちならできる。また次回お会いしましょう」と英語で挨拶し、閉幕した。

文・写真:糸永正行編集委員

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