700馬力にパワーアップ!航続距離も120km伸び628kmに ポルシェ改良新型「タイカンGTS」予約受注開始

ポルシェの電動セダン「タイカン」に、待望のGTSモデル、およびタイカン4が追加されました。これにより、タイカンは11グレードでの展開となっています。

オールラウンダー「GTS」は従来モデルより加速性能アップ

 ポルシェジャパンは2024年11月13日、タイカンに新グレード「タイカン4」と 「タイカンGTS」を設定、予約受注を開始しました。

 どんなグレードなのでしょうか。

ポルシェ新型「タイカンGTS」

ポルシェ新型「タイカンGTS」

 タイカンは、ポルシェのBEV(バッテリー電気自動車)スポーツモデルです。2024年2月に大幅改良されました。

 今回、新たに2グレードが設定され、ラインナップは11グレードのファミリーが完成しました。

 まず、「GTS」はグランツーリスモスポーツを表す、スポーティなオールラウンダーです。

 ローンチコントロールを使用すると、先代モデルを75kW上回る最大515kW(約700馬力)のオーバーブーストパワーを発揮します。標準装備のスポーツクロノパッケージに搭載された新しいプッシュトゥパス機能は、ボタンにタッチするだけで最大70kWのブーストを10秒間使用できます。

 0‐100km/h加速は先代モデルより0.4秒速い3.3秒、0‐200km/h加速も先代モデルより1.6秒速い10.4秒です。航続距離も120km以上向上して、最大628km(WLTP)となりました。

 エクステリアでは、GTS特有のブラックやアンスラサイトのアクセントが加えられました。ハイグロス ブラックのインレイを備えたスポーツデザインの前後エプロンを新採用し、ドアミラーのベースもハイグロス ブラックです。

 標準装備のタイカンターボSエアロデザインホイール(20インチ)とオプションのRSスポーツデザインホイール(21インチ)は、いずれもGTS専用のアンスラサイトグレーに塗装されています。

 インテリア素材の多くは、タイカンターボGTモデルから採用されました。

 スポーティなレーステックスのエクステンションスコープとブラックスムースレザーのエレメントを標準装備しています。

 さらに、アダプティブスポーツシートプラス(18ウエイ電動調整機能付き)、モードスイッチとステアリングヒーターを備えたGTマルチファンクション スポーツステアリングホイール、プッシュトゥパス機能とサーキットモードを含むスポーツクロノパッケージも含まれています。

 メーターパネル、パワーメーター、スタートグラフィックには“Taycan GTS”のロゴがあしらわれ、BOSE サラウンドサウンドシステムも標準装備しています。

 足まわりでは、ポルシェ アクティブサスペンション マネジメント(PASM)を含むアダプティブ エアサスペンションは、ポルシェ トルクベクトリング プラス(PTVプラス)との組み合わせで標準装備しています。

「タイカン4」は4WDのベースグレード

 次に、「タイカン4」は高い効率性と4WDを組み合わせた、タイカンのベースモデルに相当します。

ポルシェ新型「タイカン4」

ポルシェ新型「タイカン4」

 標準装備のパフォーマンスバッテリーまたはオプションのパフォーマンスバッテリープラスを選べ、ローンチコントロール使用時に最大300kWまたは320kWのオーバーブースト出力が得られます。

 航続距離は、パフォーマンスバッテリーでは最大559km、パフォーマンスプラスバッテリーでは最大643km(いずれもWLTP)の走行が可能です。

 前後に1基ずつの電気モーターを搭載したタイカン4は後輪駆動のタイカンよりも走行安定性が高く、トラクションも向上しています。

 それゆえ、タイカン4の0‐100km/h加速は4.6秒で、80kgの重量増にもかかわらず後輪駆動モデルより0.2秒速いです。

 また、トラクションやドライビングダイナミクスおよび走行安定性が許す限り、フロントのモーターは電気的に切り離され、加速時や回生時など必要なときには数ミリ秒以内にスイッチが入ります。

 エクステリアでは、19インチ タイカンエアロホイール、ブラックのブレーキキャリパー、LEDマトリックスヘッドライトなどを標準装備しています。

 さらに、ポルシェ トラクション マネジメント(PTM)とポルシェ アクティブ サスペンション マネジメント(PASM)を備えたアダプティブエアサスペンションも標準装備しています。

 インテリアでは、フロントコンフォートシート(8ウエイ電動調整機能付き)、ブラックパーシャルレザートリム、ダークシルバーアクセントパッケージ、レザーマルチファンクション スポーツステアリングホイール、シルバーブラッシュアルミニウム ドアエントリーガード、サウンドパッケージプラスを標準装備しています。

※ ※ ※

なお、ポルシェジャパンでは、今回デビューした新型タイカンGTSをはじめ、タイカンターボ、タイカンターボS、タイカンターボGT(ヴァイザッハパッケージ装着車両含む)では、これまでの右ハンドル仕様に加えて、左ハンドル仕様の導入を開始します。

 タイカンに加わった新グレードの車両価格(消費税込み)は、タイカン4(右ハンドルのみ)が1416万円、タイカンGTS(右/左ハンドル)が1952万円となっています。

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