730万円からのトヨタ新型「クラウンセダン」“いつかはクラウン”はいつ買える!? 必要な年収とは
2023年に登場した新型「クラウンセダン」は、1955年の初代登場以来16代目にあたるモデルとなります。伝統を引き継ぐ正統派セダンは価格も高額ですが、どれくらいの年収があれば買えるのでしょうか。
新型「クラウンセダン」は730万円から、年収はいくらあればいい?
トヨタ「クラウン」は、1980年代に「いつかはクラウン」のキャッチコピーが示したように、多くの人の憧れを誘ってきたプレミアム・セダンです。
現行の16代目では、クラウンに「クロスオーバー」「スポーツ」「セダン」「エステート」の新シリーズが加わり、大きなイメージチェンジが話題になりました。
このなかで、従来のポジションを引き継ぐクラウンセダンは、新時代の正統派セダンとして登場しています。
上質な走りを追求するだけでなく、ショーファーニーズに応えて居住性を高めるなど、さらに高級感が増しています。また、カーボンニュートラルに配慮し、グレードは「Z(ハイブリッド車)」と「Z(燃料電池車)」の2タイプ展開です。
そして、新車価格も高額です。Z(ハイブリッド車)の本体価格は730万円(消費税込)、Z(燃料電池車)は830万円です。
では、いくらくらいの年収があれば、こうしたクラウンZのオーナーになれるのでしょうか。
たとえば、廉価なハイブリッド車を購入するとします。
現実的に考えてオプション費などが1割かかるとすると、購入費用は合計で803万円になります。
車を買う場合、購入予算を年収の半分以下に抑えると無理がないといわれています。
これに従うと、803万円の2倍、1606万円の年収が必要ということになります。
一方で、国税庁の調査によると、2022年度の平均年収は457万6000円です。仮に、世帯年収として、男性の平均額563万3000円と女性の313万7000円を足すと877万円です。
こうしてみると、一般的な年収で新型クラウンを所有するのはすこし難しそうです。
ローンやサブスクなら手が届くか?
では、ローンを利用するとどうでしょうか。
ローンを組む場合は、無理がないように返済額を手取り月収の20%以下にするとよいといわれています。
世帯年収877万円を単純に月収になおすと約73万円です。収入の25%が源泉徴収されるとすると、手取り月収は約54万8000円です。
ということは、毎月の返済が11万6000円までならローンを利用できそうです。
ここで、トヨタ公式サイトでクラウンZ(ハイブリッド車)のローン額をみてみましょう。
メーカーオプションの、ブラックパッケージとパノラマルーフ、デジタルキー、有償色、さらにディーラーオプションのフロアマット(エクセレントタイプ)とサイドバイザーを加え、オプション費を50万6000円とします。
本体価格とあわせて780万6000円のハイブリッド車を、5年60回払いで購入したとします。すると、頭金、ボーナス払いなしで、月々の支払い額は13万1996円です。ただ、金利が算入されていないので、金額は目安にするとよいでしょう。
また、トヨタでは残価設定ローンも用意されています。
この場合、3年後や5年後の予想下取り価格を車両本体価格から据え置き、残りの金額を分割で支払うため、さらに毎月の支払額が下がります。
同様に試算してみると毎月11万4800円の支払いとなり、ほぼ手取り月収の20%と同じ金額です。
なお、契約満了時には、残金を一括精算するか再クレジットし車両を買い上げる必要があります。または、同じ販売店で新車に乗り換えるか、クルマを返却することもできます。
さらに、自分で所有せずにハイブリッド車に乗るという選択肢もあります。
車のサブスクリプションサービス「KINTO」では、クラウンZ(ハイブリッド車)がラインアップされています。
KINTOは、月々定額でクルマに乗ることができるサービスです。利用料金のなかには保険や車検、税金、維持費などが含まれています。
ローンの試算時と条件を近づけるため、パノラマルーフ、デジタルキー、有償色、フロアマット(セクセレント)のオプションを選択して試算してみましょう。
5年契約でボーナス払いなしとすると、毎月、14万3220円の利用料金を支払うことになります。契約期間を7年に伸ばした場合は、13万7830円です。
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今回示したローンの毎月の返済額は金利や諸条件により上下しますが、一般的な世帯年収からみると、無理なく支払うには若干高いようです。
ただ、ローンやリースなどをうまく利用すれば、クラウンセダンに乗るハードルを下げることができます。
新型クラウンを新車で買いたいという場合は、経済事情と相談して検討するとよいでしょう。
11/16 08:30
VAGUE