新型「ACエース」世界初公開 伝統のスタイルで復活した300馬力の英国・電動ロードスター 気になる価格とは

英国最古の自動車メーカーであるACカーズは、現在開催中のSEMAショー2024において、新型「ACエース」を世界初公開しました。限定生産49台というクラシックスタイルのロードスターは、電動パワートレインを搭載します。

300馬力・500Nmのモーターを搭載するスポーツEV

 英国のスポーツカーブランド、AC Cars(ACカーズ)は2024年11月5日、世界最大規模の自動車トレードショー「SEMAショー2024」にて新型「ACエース」を世界初公開すると発表しました。 

SEMAショー2024において世界初公開されたACカーズ新型「ACエース」

SEMAショー2024において世界初公開されたACカーズ新型「ACエース」

 ACカーズは1901年に創業した、現在も残る英国で最古の自動車メーカーです。1950年代にはブリストルのエンジンを搭載した「ACエース」などを発売しています。

 ACカーズの名を有名にしたのは、1962年に誕生した「ACコブラ」です。このモデルをベースに、アメリカ人のレースドライバー、キャロル・シェルビー氏がフォードエンジンを搭載したマッスルカー「シェルビーACコブラ」を制作しました。

 このACコブラとル・マン24時間耐久レースとは関係が深く、1963年のル・マンに2台のACコブラMkIIが初出場。ニニアン・アンダーソン選手とピーター・ボルトン選手のイギリス人ドライバーのチームは初出場にもかかわらず、クラス1位、総合7位でフィニッシュしています。

 今回登場した新型ACエースは、EVプラットフォームソリューションを手がけるトレメック社が開発した「トレメック エレクトリックGT」と呼ばれるパワートレインを搭載する電気自動車(EV)です。

 225kW(約300馬力)・500Nmを発生するモーターを1基搭載、後輪を駆動します。

 カーボンファイバー製の軽量ボディが組み合わされ、車両重量はわずか1100kg。その結果、0−100km/h加速は4.9秒、最高速度は210km/hというパフォーマンスを発揮します。搭載されるバッテリー容量は72kWhです。
 
 新型ACエースのボディサイズは全長3848mm×全幅1579mm×全高1245mm、ホイールベースは2286mmです。左ハンドルのほか右ハンドルも用意され、英国および米国のクライアントを対象にしています。またパーソナライゼーションやオーダーメイドのオプションも設定されます。
 
 初期生産台数は49台で、車両価格は27万5000ドル(日本円で約4200万円。税抜)となっています。納車は2025年に開始される予定です。

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