ハイラックスよりも巨大! シボレーの“フルサイズピックアップ”「シルバラード」実車展示!! なぜ右ハンドル車? 日本投入もあるのか?

ゼネラルモーターズ・ジャパンは、2024年6月1日に開催したイベント「シボレーファンデイ2024」で、新型「コルベット E-Ray」を日本初公開しました。しかしもう1台、会場には見慣れないシボレー車の姿が。それこそフルサイズピックアップのシボレー「シルバラード」だったのです。果たしてどんなモデルなのでしょう?

シボレーのファンイベントに隠し球があった

 ゼネラルモーターズ・ジャパンは、2024年6月1日に富士スピードウェイで開催したイベント「シボレーファンデイ2024」で新型「コルベット E-Ray」を日本初公開しましたが、会場にはもう1台、隠し球が存在していました。

 そのモデルこそ、フルサイズピックアップのシボレー「シルバラード」です。果たしてどんなモデルなのでしょうか?

「シボレーファンデイ2024」の会場に参考展示されていたフルサイズピックアップトラック「シルバラード1500 ZR2」

「シボレーファンデイ2024」の会場に参考展示されていたフルサイズピックアップトラック「シルバラード1500 ZR2」

 新型「コルベット E-Ray」の日本初公開に沸いた「シボレーファンデイ2024」ですが、実は会場にはもう1台、注目すべきシボレー車が展示されていました。

 その注目すべき存在こそが「シルバラード」。現状、日本には導入されていないシボレーのフルサイズピックアップトラックですが、ゼネラルモーターズ・ジャパン自らが会場に“参考展示”していました。

 ゼネラルモーターズ・ジャパンが日本で「シルバラード」を公開するのは初めてのこと。そして今回、展示されていたモデルは「シルバラード」のフラッグシップグレード「1500 ZR2」でした。

「1500 ZR2」は押し出しの強いフロントマスクが印象的で、専用の18インチホイールやボンネットフードの“パワーバルジ”など、迫力のディテールが目を惹きます。

 サスペンションが2インチリフトアップされているのも「1500 ZR2」の特徴。オフロード走行時の車体の下回りをガードするスキッドプレートや、赤く塗られた牽引用のリカバリーフックなどにより、オフロードテイストが一段と強くなっています。

 対するインテリアの雰囲気は、エクステリアとは真逆。“ドロのにおい”など皆無です。

 ドライバーの正面には12.3インチの液晶メーターパネルが、コックピット中央には13.4インチのタッチ式スクリーンが備わり、ピックアップトラックとは思えない上質感が漂います。

 また、シートヒーター&ベンチレーション機能つきのフロント電動レザーシートやBoseプレミアムサウンドシステムなど、高級SUV顔負けの上級装備も備わっています。

 ちなみに、歩行者や自転車に対応したフロントオートマチックエマージェンシーブレーキ、レーンキープアシスト、サイドブラインドゾーンアラート、アダプティブクルーズコントロールなど、イマドキの先進安全装備が充実している点も見逃せません。

 そんな「シルバラード1500 ZR2」が搭載するのは、6156ccのV型8気筒OHVエンジン。最高出力426ps、最大トルク624Nmを発生します。

 組み合わされるトランスミッションは10速ATで、駆動システムには2H、4H、4L、オートを選択できるセレクタブル4WDが採用されています。

 先述したように、オフロード性能を高めているのも「シルバラード1500 ZR2」の特徴です。最低地上高は実に296mm! さらに、アプローチアングルは31.8度、ブレークオーバーアングルは23.4度、ディパーチャーアングルは23.3度と、リアルオフローダーも真っ青のスペックが並びます。

 そして気になる荷台は、サイズが荷室長1776mm、荷室幅1813mm、荷室高569mmで、荷室容量は1781リットルと圧倒的なスペース。今回の展示車両には、競技用のレーシングカートが積載されていました。

●なぜシボレー好きが集うイベントで公開したのか

 このように、装備面やスペックは魅力的に映るシボレー「シルバラード1500 ZR2」ですが、そのボディサイズは5931mm、全幅1991mm、全高2074mm、車両重量は2587kgとトヨタ「ハイラックス」や三菱「トライトン」と比べてふた回りほど大きく、日本の街では難儀しそうです。

 そのため、やはりただの“参考展示”だったのかなと思ったのですが、子細に見ていくと「もしかしたらワンチャン正規輸入があるかも」と思わずにはいられませんでした。

 というのも、今回展示された「シルバラード1500 ZR2」はオーストラリア仕様の右ハンドル車。正規輸入の考えなどなければ、アメリカ仕様の左ハンドル車でもよかったはずです。

 展示車両の近くにいた担当者にこの点を尋ねてみると、

「今回、テストマーケティングの意味合いからこのクルマを展示してみました。シボレーファンの皆さんからのリクエストが多ければ、日本への正規導入もあるかもしれません」

 と、前向きな声が返ってきました。その回答を証明するかのように、展示車両の荷室部分にはアンケートフォームへとアクセスできるQRコードが掲げられ、「シルバラード1500 ZR2」に関するシボレーユーザーの生の声を集めている様子でした。

 反響次第では近い将来、「シルバラード1500 ZR2」が正規輸入される可能性もありそうです。

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