全長4.9mの大型SUV アウディ新型「Q6L e-tron」初公開! “中国市場専用EV”は2024年末から長春にて生産開始

開催中の北京モーターショー2024で、アウディの新型SUV「Q6L e-tron」が世界初公開されました。全長4.9mの大型SUVは中国専用モデルとなります。

ポルシェと共同開発した「PPE」を採用した新型EV

 独アウディAGは2024年4月24日、中国・北京で開催中の第18回北京国際展示会2024(北京モーターショー2024)において、新型「Q6L e-tron(Q6Lイートロン)」を世界初公開しました。

開催中の北京モーターショー2024で初公開されたアウディ新型「Q6L e-tron」

開催中の北京モーターショー2024で初公開されたアウディ新型「Q6L e-tron」

 アウディは過去数十年にわたり、中国市場向けにホイールベースを延長した「L」モデルを製造してきました。今回登場した「Q6L e-tron」もそうしたLモデルのひとつです。
 
 ベースとなるのは、2024年3月18日に世界初公開された「Q6 e-tron」です。

 新型Q6 e-tronは電気自動車(EV)で、アウディとポルシェが共同開発したEV専用プラットフォーム「PPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)」を採用したアウディとして最初の量産モデルです。

 今回登場した中国市場専用モデル、Q6L e-tronは全長4884mm×全幅1965mm×全高1687mm、ホイールベースは2995mmと、ベースのQ6e-tronよりもホイールベースを105mm延長しています。

 フロントエンドは、グローバルモデルのQ6 e-tronとは異なり、中国市場専用となる独自のアクセントを設定。また専用カラーも用意されており、北京モーターショーで展示中の「ライラックグレー」もそのひとつです。

 延長されたホイールベースとそれに合わせて伸びたスイープなルーフラインにより、サイドラインは特にエレガントで完璧なプロポーションを実現しています。

 Q6L e-tronは、システム出力255kWの後輪駆動バージョンと、345kWのクワトロ全輪駆動バージョンを用意。総容量107kWhのリチウムイオン電池を搭載、700㎞以上の航続距離を達成するといいます。

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 新型Q6L e-tronは、EVモデルの新たな生産拠点として、中国・長春に「アウディ一汽NEVカンパニー」を設立、建設された新工場にて製造される最初のPPEモデルで、2024年末までに生産が開始されます。2025年に納車される予定です。

アウディAG取締役会会長のゲルノート・デルナー氏は「Q6L e-tronにより、当社の新しいプレミアム プラットフォーム エレクトリックの技術的利点を中国にもたらします。このモデルは、2027年までにすべての中核セグメントで電気自動車を提供するという当社の約束を強調するものです」とコメントしています。

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