ついに待望の発売! レクサス新型「GX」リアシートは快適か? 気になる座り心地は? 後席の居住性をチェック

レクサスは先頃、新型クロスカントリーSUV「GX」の通常販売を2024年秋頃にスタートすると発表しました。広いキャビンと十分な広さの荷室を備えたこのモデルは、レジャードライブで活躍しそうな1台。そこで新型「GX」の快適性、なかでもリアシートの居住性についてチェックしてみました。

レクサス新型「GX」は2024年秋に通常販売が開始予定

 2024年4月19日、レクサスは新型クロスカントリーSUV「GX」の通常販売を2024年秋頃にスタートすると発表。あわせて同日より、100台限定の本格オフローダー仕様「GX550オーバートレイル+」の抽選受付を開始し、2024年6月上旬より発売すると明らかにしました。

レクサス新型「GX」は、広々としたリアシート空間を確保。視界がよく開放的で、ロングドライブも快適に楽しめそう

レクサス新型「GX」は、広々としたリアシート空間を確保。視界がよく開放的で、ロングドライブも快適に楽しめそう

 日本市場には初の導入となる「GX」ですが、実は新型は3代目に相当するモデル。初代「GX」はトヨタの「ランドクルーザープラド」をベースとする本格オフローダーで、2002年に誕生。2009年にデビューした2代目も“プラド”をベースとするモデルでした。

 今回発表された新型「GX」は、先日、日本での発売がスタートしたばかりのトヨタ新型「ランドクルーザー250」とプラットフォームを始めとする主要パーツの多くを共用。“プラド”や「ランドクルーザー250」はレジャードライブで活躍するモデルだけに、新型「GX」でもキャビンの快適性や居住性が気になる人も多いでしょう。

 そこで本記事では、新型「GX」のキャビン、特にリアシートの快適性についてチェックしてみたいと思います。

 新型「GX」の開発コンセプトは“ザ・プレミアム・オフローダー”。過酷な悪路から街中の舗装路まで、さまざまな環境下でも快適に移動できるクルマを目指して開発されました。

 今回、先行して100台が抽選販売される「GX550オーバートレイル+」のボディサイズは、全長4970mm、全幅2000mm、全高1925mm、ホイールベース2850mmとアナウンスされています。

 迫力満点のルックスは、“ハイエンド×プロフェッショナル”をキーワードに生み出されたもの。特に「GX550オーバートレイル+」には、専用のエクステリアデザインや冒険心をくすぐる内外装のカラーリングが採用されます。

 エクステリアは、塊によってスピンドルを表現した“スピンドルボディ”と、オフロードでの機能性に根ざしたプロテクター形状を融合したフロントマスクが印象的。

 加えて、サイドのベルトラインを低くして視界を良化させたり、後方の車両からの被視認性を高めるべく一文字のリアコンビネーションランプをリアの高い位置にレイアウトしたりと、各部にはオフロード走行時に求められる機能に由来したデザインがあしらわれています。

 一方のインテリアは、“森の中にたたずむモダンで快適な別荘”をイメージした空間となっています。

 クルマとドライバーとが直感的につながり、運転操作により集中できる“Tazuna Concept”に基づいたコックピットは、高い視認性と優れた操作性を実現。

 また、オフロードにおいてドライバーが車両姿勢を感じ取れるよう、コックピットはインパネ上面を基準に水平・垂直基調で構成されており、中央には14インチの大型タッチ式ディスプレイが装備されています。

 一方、新型「GX」のプラットフォームには、レクサスのフラッグシップSUVである「LX」と同じ“GA-Fプラットフォーム”が採用されており、板厚や材質の異なる鋼材を適材適所で接合するなどの工夫を盛り込むことで、重量を増やすことなく強度と高剛性を両立しています。

 サスペンション形式は、フロントがハイマウントタイプのダブルウイッシュボーンで、リアはラテラルコントロールアームつきの4リンクリジッド。オフロード走行時の高い走破性と、オンロードでの優れた操縦安定性をハイレベルで両立しています。

 さらに「GX550オーバートレイル+」には、オフロードとオンロードの走行性能を高次元で両立する技術“E-KDSS”をレクサス車で初採用。さまざまな環境でドライビングを支援する最新のブレーキ制御技術“マルチテレインセレクト・クロールコントロール”&マルチテレインモニター、デザインと空力性能を両立した専用のオールテレーンタイヤなどと相まって、オフロードでの走行性能をさらに高めています。

 日本仕様のパワートレインの全貌は明らかになっていませんが、「GX550オーバートレイル+」には3.5リッターのV型6気筒ツインターボエンジンが搭載されます。最高出力353ps、最大トルク650Nmを発生する強心臓で、トランスミッションには10速ATが組み合わされます。

●リアシートは広々とした足元でロングドライブも快適

 そんな新型「GX」のリアシートは、大きなボディサイズを活かしたゆとりある空間となっています。

 先行して100台が抽選販売される「GX550オーバートレイル+」のリアシートは、着座時に背筋がやや立ち気味の姿勢となりますが、フロントシートの下につま先が収まるので楽な姿勢をとることができます。また、足元には十分なスペースがあり、大人が足を組んで座れるほど広々としています。

 乗り込む際には、フロア面が高いクロスカントリーSUVということもあって、よじ登るようにする必要があるものの、リアドアの開口部が大きく、ガッシリとしたアシストグリップも備わっていることから、さほど苦には感じません。

 一度乗り込んでしまえば、キャビンの居住性は上々です。フロントシートよりも着座位置が高い“シアター”感覚のリアシートは、前方の視界が良好。加えて、頭上空間や頭の左右のスペースにゆとりがあるため、リアシートに座っていても閉鎖的な印象はなく、開放感は抜群です。

 また、本革に近い風合いと手触わりを追求した合成皮革“L tex(エルテックス)と、“ウルトラスエード”をコンビ使いしたシート表皮は質感が高く、座り心地も良好です。

 さらに「GX550オーバートレイル+」には、センターコンソール後方にエアコンの操作パネルやスマホの充電などに使える2基のUSB-Cポートを用意。そのほか、後席にもシートヒーターが装備されるなど、リアシートに座る乗員への“おもてなし”装備も充実しています。

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 日本市場に初めて導入されたレクサス新型「GX」。そのリアシートに座る乗員も、快適なロングドライブを楽しめることでしょう。

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