金融資産1100万円「老後資金2000万円を目指していたが、施設や病院に入ることを考えると……」66歳女性の不安
相次ぐ物価上昇で「もはや老後資金は2000万円では済まないのでは」と、不安が増す昨今。ただ、「現役時代にもっと貯蓄すべきだった」と嘆く人がいる一方で、「元気なうちにお金を使うべきだった」と悔やむ人がいるのも事実です。
実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、神奈川県在住66歳女性のケースをご紹介します。
同居家族構成:本人、長男(27歳)、次男(24歳)
居住地:神奈川県
リタイア前の雇用形態:その他(準公務員)
リタイア前の年収:450万円
現在の金融資産:預貯金1000万円、リスク資産100万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:国民年金1年、厚生年金40年、厚生年金基金9年
老齢厚生年金(厚生年金):6万1143円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):厚生年金基金3万614円(年額)、個人年金8万6418円
年金以外の収入:駐車場経営の収入90万円(年額)
ひと月の支出:14万円
自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「ちょうどいい」と回答。
その理由として、「36歳と遅い結婚で、高齢ながら2子を授かったあと、それまで貯蓄らしい貯蓄もなかったので、徹底的に家庭の収支のチェックをはじめ、今後に考えられるライフイベントなど含め、Excelで『MoneyLIFE』とタイトルした自分の家庭のお金年表を作り取り組んだ」結果、貯められた額だからと語っています。
「特別な理由はないが、世間一般にとびかう諸情報から、これだけあれば十分ではないかと思っていた。私は特に海外旅行や大金をかける趣味などはないので」と漠然と考えていたといいます。
いっぽうで実際の年金生活を通して、老後資金の目標金額としてやはり「2000万円」は妥当だと感じているとのこと。
「定年退職後、年金受給になっても定期的な駐車場収入があるので、それほど心配ないと思っている。ただ、子どもたちには決して迷惑をかけたくないので、施設や病院に入ることになった時を想像すると、もっと十分なお金があった方が良いのか、この方面に関してはまだまるで勉強不足である事に今気づいた」と率直に語られています。
その理由を「もともとそれほどの浪費ぐせはない。オシャレにもそれほど興味ないし海外旅行も興味ないし、見栄っ張りでもないし、今何かやりたい事を我慢しているという感覚はなく、気ままにすごしているから十分です」とコメント。
くわえて「現役で働いているころは土日も家事に追われていたので、今みたいに平日から映画や図書館にいったり、また市民大学みたいなものを利用したり、充実しています」と語ります。
とはいえこれから老後を迎える現役世代には、「私も短大卒業後、定年退職まで40年間働き続けた。とにかく、働かざる者食うべからずで、つねに仕事を通して社会とつながってほしい」とアドバイス。
「働いている間は忙しくて社会の不条理に声をあげる余裕もないかもしれないけれど、楽して金を稼ごうと思わず、しっかり自分に合った仕事をみつけ、その収入の範囲で生活をする習慣を身につけてほしい」とメッセージを残されていました。
※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません
(文:あるじゃん 編集部)
実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、神奈川県在住66歳女性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:66歳女性同居家族構成:本人、長男(27歳)、次男(24歳)
居住地:神奈川県
リタイア前の雇用形態:その他(準公務員)
リタイア前の年収:450万円
現在の金融資産:預貯金1000万円、リスク資産100万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:国民年金1年、厚生年金40年、厚生年金基金9年
現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):なし(受給年齢を繰り下げ)老齢厚生年金(厚生年金):6万1143円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):厚生年金基金3万614円(年額)、個人年金8万6418円
年金以外の収入:駐車場経営の収入90万円(年額)
ひと月の支出:14万円
「徹底的に家計管理して蓄えてきた」
現在、預貯金1000万円、リスク資産100万円を保有しているという今回の投稿者。自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「ちょうどいい」と回答。
その理由として、「36歳と遅い結婚で、高齢ながら2子を授かったあと、それまで貯蓄らしい貯蓄もなかったので、徹底的に家庭の収支のチェックをはじめ、今後に考えられるライフイベントなど含め、Excelで『MoneyLIFE』とタイトルした自分の家庭のお金年表を作り取り組んだ」結果、貯められた額だからと語っています。
「定期収入もあるので1100万円でもそれほど心配ないが……」
現役時代は、理想的な老後資金として「2000万円」貯めることを目標にしていたそう。「特別な理由はないが、世間一般にとびかう諸情報から、これだけあれば十分ではないかと思っていた。私は特に海外旅行や大金をかける趣味などはないので」と漠然と考えていたといいます。
いっぽうで実際の年金生活を通して、老後資金の目標金額としてやはり「2000万円」は妥当だと感じているとのこと。
「定年退職後、年金受給になっても定期的な駐車場収入があるので、それほど心配ないと思っている。ただ、子どもたちには決して迷惑をかけたくないので、施設や病院に入ることになった時を想像すると、もっと十分なお金があった方が良いのか、この方面に関してはまだまるで勉強不足である事に今気づいた」と率直に語られています。
「収入の範囲で生活する術を身につけて」
今の生活については「満足している」という投稿者。その理由を「もともとそれほどの浪費ぐせはない。オシャレにもそれほど興味ないし海外旅行も興味ないし、見栄っ張りでもないし、今何かやりたい事を我慢しているという感覚はなく、気ままにすごしているから十分です」とコメント。
くわえて「現役で働いているころは土日も家事に追われていたので、今みたいに平日から映画や図書館にいったり、また市民大学みたいなものを利用したり、充実しています」と語ります。
とはいえこれから老後を迎える現役世代には、「私も短大卒業後、定年退職まで40年間働き続けた。とにかく、働かざる者食うべからずで、つねに仕事を通して社会とつながってほしい」とアドバイス。
「働いている間は忙しくて社会の不条理に声をあげる余裕もないかもしれないけれど、楽して金を稼ごうと思わず、しっかり自分に合った仕事をみつけ、その収入の範囲で生活をする習慣を身につけてほしい」とメッセージを残されていました。
※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません
(文:あるじゃん 編集部)
11/18 06:10
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