実は今一番アツいのはドライビングデザイン!?運転しやすい形のスニーカーが密かに話題です

【2024年 スニーカー最前線 #4】

最近、オニツカタイガーの「SCLAW(スクロウ)」やプーマの「スピードキャット」をはじめ、オペラシューズやバレエシューズのようなシャープなシルエットを持つスニーカーが注目されています。

それらをワイドパンツと合わせてシルエットに変化をつけたり、テーパードパンツやストレートパンツのような細身のパンツに合わせた上品なコーディネートが人気です。

特に注目したいのが、かかとの巻き上げデザイン。このデザインはドライビングシューズに良く使われ、歩行だけでなく運転中の快適さもサポート。ソールは薄めですが、普段履きのスニーカーのような履き心地を実現しています。

今回は、そんなスッキリと洗練されたデザインと快適さを両立したドライビングデザインのシューズを紹介したいと思います。

スタイリスト/宇田川雄一さん
ファッション&モノ情報誌で活躍するスタイリスト。ビジネスからアウトドア、インテリアまで守備範囲が広い。ウェアを始めバッグや靴、雑貨に至るまで最新トレンドを把握

【アイテム1】ぺたんこスニーカーブーム到来⁉️まるで靴下のような抜群の履き心地

Onitsuka Tiger(オニツカタイガー)
「SCLAW(スクロウ)」(2万900円)

▲カラーは写真のPEACOAT/COTTON CANDYのほか、BLACK/WHITE、WHITE/BLACK、CREAM/WHITEの4色をラインナップ

生誕75周年のアニバーサリーイヤーで注目を集めるオニツカタイガー。話題の「SCLAW(スクロウ)」は、レトロな要素を取り入れつつ、現代的なスタイルに仕上げた一足です。

最大の特徴は、シューズとソックスが一体化したようなデザイン。足を包み込むような履き心地を実現したニット素材と、上質なスエード、さらにはマットな質感の素材を組み合わせたパネル仕立てにより、ワントーンでありながらも立体感のある上品な表情に仕上がっています。

ソールのデザインは、ドライビングシューズや1970年代のレスリングシューズから着想を得たものです。かかと部分には衝撃緩衝性に優れたfuzeGELを搭載。また、反発性に優れ、快適な履き心地を実現する“OrthoLite X-40中敷”が採用されています。

デザインのアクセントとなっているジグザグのステッチワークが、おしゃれさを引き立て、人気急上昇中のアイテムとなっています。

>> Onitsuka Tiger

【アイテム2】伝統スタイルと機能性の融合!話題沸騰中の「スピードキャット」

PUMA(プーマ)
「スピードキャット LTH( レザー スニーカー)」(1万4300円)

▲カラーは写真のPUMA White-PUMA Silverのほか、PUMA White-PUMA Blackの2色をラインナップ

1999年、F1ドライバー向けの耐火レーシングシューズからインスパイアされたタウンユース向けの「スピードキャット」が誕生。

そして、2024年には「スピードキャット OG」がリバイバルされ、ファッショニスタたちの注目を集めることに。さらに、プレミアムレザーを使用した新作「スピードキャット LTH」が発売され、そのエレガントな質感でさらに脚光を浴びています。

ペイントとデボス加工を施したブランドロゴやつま先の「プーマキャット」が、足元の存在感を引き立てます。

プレミアムレザーと大胆なデザインが、モータースポーツの伝統とモダンなスタイルを融合させています。インソールには、通気性と防臭性に優れた「OrthoLiteインソール」を採用。一日中快適な履き心地を実現しています。

白を基調とし、シルバーでアクセントを加えた配色は、エレガントさと存在感を兼ね備え、男性も取り入れやすい一足です。

>> PUMA

【アイテム3】フランス生まれの日本製スニーカー。足元にフレンチシックをもたらす一足

PATRICK(パトリック)
「PAMIR(パミール)」(2万350円)

▲カラーは写真のECRのほか、BLK、CHO、NVYの4色をラインナップ

1892年にフランスのプゾージュ村で創業し、エスプリの効いたデザインと鮮やかな色使いで長く愛されている「パトリック」。その伝統とこだわりは1978年に日本へと渡り、以来、兵庫県姫路市の工場で一足ずつ丁寧にハンドフィニッシュされています。

その中でも人気の「パミール」は、2006年に発売されたロングセラーモデル。流行に左右されない普遍的な一足に改めて注目です。

フランスの美意識と日本の職人技術が生んだこのスニーカーは、洗練されたラインと心地よいフィット感もポイントです。足あたりの良いスムースレザーに加え、クッション性と厚みのあるインソールで快適な履き心地を実現。

ビジネスシーンにも合わせやすい上品な質感とデザインは、大人の男性の足元にうってつけです。

>> PATRICK

【アイテム4】ファッションも運転も◎。新時代のドライビングシューズが誕生!

MIZUNO(ミズノ)
「ベアクラッチ」(1万7380円)

従来のドライビングシューズはモカシンタイプが主流ですが、最近ではよりカジュアルで普段履きしやすいスニーカーデザインが注目を集めています。

「ベアクラッチ」は、ミズノがスポーツシューズで培った技術を活かし、自動車メーカーとの共同開発によって生まれた特別なソールを採用。運転時の快適なペダル操作性と、普段履きでのクッション性を見事に両立しています。

ドライブだけでなく街歩きでもその快適さを存分に感じることができる、「DRIVE&LIFE」の両方を体現する一足です。

足裏の感度を高める「MIZUNO COB」技術が、ペダル操作の正確さをサポート。さらに、安定感を生むラウンドソールの採用により、かかとの動きとペダル操作が一段とスムーズに。

また、スタイリッシュなデザインはジャケパンスタイルなど大人の服装と相性抜群。運転してそのまま買い物に出掛けることもできる、まさに新時代のドライビングシューズです。

>> MIZUNO

【アイテム5】巻き上げソールで運転も快適なアウトドアスリッポンの名作

KEEN(キーン)
「メンズ ハウザー II レザー スリッポン」(1万3200円)

▲カラーは写真のBlack/Blackのほか、Dark Earth/Blackの2色をラインナップ

ドライビングデザインではないものの、実は車の運転でも使い勝手がいいと評判なのが、アウトドアスリッポンの定番「メンズ ハウザー II レザー スリッポン」です。

元々はワンマイルシューズとして作られましたが、ルームシューズやオフィスシューズ、キャンプのリラックスシューズなど、どんなシーンにもフィットします。

また、ヒールまで覆うスリッポンタイプなので、家からドライブしてそのままキャンプ地でも「ハウザー II」で過ごす人がいるほど、服装もシーンも選ばない万能シューズとして多くの人に愛されています。

歩行だけでなく、運転時にも快適さをサポートする巻き上げヒール。また、広めのつま先による万人受けするフィット感や快適な履き心地、脱ぎ履きを快適にするサイドゴア仕様など、長時間履いていても疲れにくい設計になっています。

アッパーの素材がヌバックレザーになることで、大人の雰囲気に仕上がっているのもポイント。無骨さを求める人にもぴったりです。

>> キーン

*  *  *

エレガントなシルエットと抜群の履き心地を両立するドライビングデザインのスニーカーは、ファッション性と機能性を兼ね備えた今の時代にぴったりのアイテム。足元にエレガンスをプラスしつつ、長時間の歩行や運転でもストレスフリーに過ごせる魅力的な選択肢です。

次のシューズ選びでは、ぜひこの洗練された一足を選び、あなたのワードローブに新たな定番として取り入れてみてはいかがでしょうか。

>> 2024年 スニーカー最前線

<取材・文/宇田川 雄一 メイン写真/田中利幸>

 

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